災悪の魔法使い 橘 月様
何か物を噛んでいると集中力が増すそうです。
なので私は読ませて頂いている時にたまにあたりめを食べます。
でもそれには弊害が。
イカ臭いって罵られます……。
災悪の魔法使い 橘 月様
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154893931
最高峰にいた魔法使い。人間の私利私欲により命を落としてしまい、その呪いが世界に降りかかります。
文字のない国。それも呪いの一つであり、他にも様々な種類の呪いがあるようですが、物語上ではとりあえずはこれだけ。
災悪を振りまいたとされる魔法使いの子供が、母親の呪いを回収するというのが本筋な訳ですが、
なかなか人間感情の過激で自分勝手な部分をきちんと描かれています。
魔法使いの呪いのせいで、魔法使いという存在に悪感情が向けられ、敵であるという理由で住人たちは平気で年端もいかない子供を蹂躙します。
この世で一番大事な物とはなんですか?
もしそのように問われたのならば、迷いなく答えます。
それは自分自身です。
決して間違っていない。倫理に反することと間違っていることは、決して同義ではないのですから。
この世界においては魔法使いは忌み嫌われる存在として認知されている。正当化できるのです、魔法使いへの暴力。
それを魔法使いの子は甘んじて受けます。母親の罪を背負うように。
とても悲しいです。ムカつきもします。
それが役割だと、自分で思い込んでいる。そのことにも腹が立ちます。
だからこそ、魔法使いに復讐を誓う、主人公との邂逅はとてもドラマを生んでいます。
主人公だけは、決してその子を見捨てません。
ある意味セカイ系のような展開。
セカイをとるか。
少年(少女)をとるか。
そんな単純な話ではないのですが、たった一人でも味方がいるということで、どれほどの救いがあったのでしょうか。
わかっていても、やはり良いものです。
短所を一言だけ。
描写が詳細すぎます。
描写の詳細さは長所なのですが、メリハリが欲しいです。私個人の感想として詳細な描写がいらなそうな部分も長々としていたもので、少しテンポが悪いと感じる場面もありました。
それを差し引いても、良かったです。
ラスト一球。
ピッチャービビってる。へいへいへーい。
おかしいなこの文。バッター側とピッチャー側の両視点になってる……。
ここまできたらもうすぐにでも終わりますね。
ええ。
おそらくあと45万字くらいです(赤目)。
この文量を、メールかなんかで直接脳フォルダに送ってくれませんかね?(小説を読む意味)
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