或る曲芸師の死 猫田芳仁様

 ふと仕事の最中に、音楽が流れてくることもあります。


 脳内にからくりピエロが流れ出します。


 物悲しく、張りつめたような気持ちに襲われます。


 白衣のポケットで手指を隠し、薄暗い廊下を歩きました。


 まるで、物語の主人公にでもなったような気分でした。


 まあそんな彼の


 チャックは開いてたんですけどね(今日の出来事)。


 ファスナーが壊れるという滅多にない展開なので、推していきます。


 今日感想を述べさせて頂く作品が不憫でなりません。




 或る曲芸師の死 猫田芳仁様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881740670


 困りました。


 ホラージャンルは本当に読まないのです。


 だからこそ語りますよ。


 敬語の優しい語り口調で物語を表現すると技法は、意外にもホラーとの相性がいいですね。


 本格ホラーというよりは、童話チックな部分があるからですかね。


 ホラーに違わず、残酷なシーンも当然ありますが、表現により緩和されるので、すんなりと続きを読みつづけられます。


 人の欲というか、心のスキマというか、そういった弱い部分にすっと線を入れるように入り込んでくることに、恐怖を感じます。


 人間が人間である意味とは。


 もちろん理性による社会性もあります。


 しかし、ある一面としては、生存欲求以上に肥大化した、社会的な欲求であると再認識させられます。


 承認欲求を否定する気は毛頭ないです。


 小説を書いている時点で。


 このような感想を書いている時点で。


 誰かに読んで欲しいからなのですから。


 得体のしれない恐怖や、


 人間である故の欲望が絡む恐怖。


 普段味わないジャンルの奥深さを、少しだけでも感じさせていただきました。


 食わず嫌いは、もったいないですね。


 彼が本当に求めたものの結末を、ご覧ください。




 ファスナーは死にましたので、着替えました。


 ありがとうユニクロ。


 一本仕事用のスラックスが減ってしまったので、またお世話になります。


 まあボロボロでしたしね。


 なんで仕事用のものって、お金をかける気になれないのでしょうか。


 いや人によっては逆のようなのですが。


 それで、この服をとりあえずは洗濯物に入れて、結局はまたハンガーにかかっていて、実際にはいてみるとファスナー壊れてるやつやーんっていうオチになる未来がみえる。


 もう一回くらいファスナーで引っ張れるかな?←やめとけ。


 引っ張るファスナーがなかったわ。


 …………。

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