追憶のスターゲイザー 谷川原(たにがわら)様
お名前を拝見した際、谷川流!?
と一人で早合点してました。焦ったですわよ……。
追憶のスターゲイザー 谷川原(たにがわら)様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880665998
SFジャンルを普段読まない理由は、設定が難しそうだと感じるところです←理解力の貧弱さ
そんな中、とても読みやすい。
もちろんSF特有の世界観がしっかりと構築されていく中、わかりやすさがあるということに、初心者としてはとてもありがたいです。
バディ物が好きだという作者様の嗜好通り、基本的にキャラとキャラの関係って一対一でピックアップされているように感じます。
ゲイザーとポチ、ゲイザーとメルカトル、ポチとアルデランなどなど。
そういった人物の関係性を強調する描き方だと期待できることが、人間関係の相互作用によるドラマです。
助けた者と助けられた者に芽生える絆。
味方と敵の確執。
相互理解。逆に噛み合わなさ。様々な魅せ方に溢れます。
その点に優れています。
ゲイザーとポチの関係性、もう好き(直球)。
今まで読ませて頂いた作品には、一応全て拙くともレビューを書かせて頂いてはおりますが、一番欲望だだ漏れてるかもしれないですすいません。
ポチ可愛いんですもん。
今まで数多のカップルにリア充爆発しろと呪詛を投げかけていましたが、この二人には出来ませんでした。
幸せになってほしい(渾身)。
今までの悲劇から声が出せない故の無口な少女は、反則的に可愛いです。
三人称視点なので、しゃべらなくてもある程度思いは語れるのですが、やはりはっきり口にしない分可愛い。
人を信用するためには、言葉ではなく行動を見ろ。
ポチは行動に焦点を当てて見るキャラになるので、可愛さは引き立つのかもしれません。
僕も一緒にお風呂に入っていいですか?←豚箱観光ツアーにご招待。
ポチの可愛さで最高評価としようと思いましたが(思うな)、どうしても個人の嗜好として看過できないところがあります。
ここは、今までのどこよりも主観バリバリです。
心を揺さぶられる物語がとても好みなのです。
基本感情の喜怒哀楽を揺さぶられ、どのような思いであってもいいです。物語と向き合った時に、内容は思い出せなくても、気持ちがまた湧き出てくるようなものが。
なので、泣ける話とかも大好きです。
感動ものは寒いという感想を抱く方がいるかもしれません。
でも好きなら好きでいいのです。
キャラ同士のドラマがあり、悲しい過去もあり、感動の要素が非常に散りばめられています。
どうしても私が好みになり切れない点は、キャラクターを泣かせる場面が非常に多いと感じました。
ピンチに助けてくれたら感動します。悲しいことを思い出したら泣きます。思いが通じあったら思いは雫となって溢れます。
どれもそのキャラクターの心情として理解できますし、泣いてしかるべきです。
ただ、どうしても泣いて感情を揺さぶるという展開が普遍的になってしまっている。
その点が惜しいと感じてしまいます。
当たり前にしてしまうと感動が薄れてしまう。多分一気読みしていることも理由ですが。
ドラえもんのび太の結婚前夜で、しずかちゃんのパパは言います。
しずパパ「のび太くんは、悲しみも喜びも一緒に感じてくれる素敵な人だ(いいセリフだろ。泣けよ)」←セリフはうろ覚えです。
クレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲で、子供に戻っているひろしが、今の匂いを嗅いで自分の人生を回想するシーンがあります。
幼い思い出、じいちゃんと行った川、一緒に帰った帰り道、仕事の失敗から成長、みさえとのデート、そして4人いる幸せな家庭。
それは、こう言っています。
感動するだろ? 泣けよ。
ARIAでアリスが半人前に昇格する試験で、苦手なカンツォーネを歌いきった後に、ウンディーネ試験前代未聞の飛び級合格を果たしたシーンで、アテナ先輩は言います。
「
はい全部号泣しましゅううううう(鼻水ダラダラ)。
何が言いたいかと申しますと、ぜひとも感動の名場面と自らが思うところを、決め打ちして欲しかったと思うのです。
所々に小さな感動が植えられているのはわかります。物語の栄養を得て、無事収穫にかかっているのはわかります。
けれど、心を揺さぶる物語は、とっておきの一発の花火だと思うのです。
待って待って、
あがいてあがいて、
苦難のもとに手に入れたものに感動が詰まっているのだと思います。
その一発を、大切にしてください。
これこそ完璧に主観の感想ですので、気にされなくても良いことだとは、思います。
少し走り過ぎていると優しくたしなめられて、少し考え直しましたので、今日は少しゆっくり致します。
感想もあと一つ分くらいしかあげれないと思いますが、ご了承ください。
モリヤステップの練習をしながら、失礼致します。
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