彼女の呪い 九十九 那月様

 文字数で選んだだろという指摘は、その通り過ぎて反論なしです。


 ただ、投稿して頂いている以上、どの作品も、愛を持って読んでいます。


 みんな〜愛してるー!(薄っぺら)




 彼女の呪い 九十九 那月様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882548016


 現代に巣くう病、死にたいと自ら願ってしまう方の物語です。


 仕事柄、リアルに死にたいと思っていらっしゃる方との関わりがありますし、そして本当に実行してしまった方も見ているので、心境は複雑です。


 死にたいといいつつ、いざ自分が本当に死の淵に立たされたり、ピンチに陥ると、人は意外と生きたいと願い、助からないかと神に祈りだすものですが、


 主人公は割と重症です。


 死にたいというより、本当は生きていても仕方がないという心情が近そうです。


 そこには大きな違いがあります。


 本当に死にたい方は、周到に準備し実行しますが、生きてても仕方ないと考える方って、受動的なんです。


 自ら死ぬのはめんどくさいけど、誰かが殺してくれるならいい。


 だからこそこの物語の、呪いが成り立つのです。


 彼女の呪いが心に根を張った結果が、幸せだったかどうかなんて、ひょっとしたら自分でもわからないでしょう。


 彼女が呪いを与えたのは、希望のためだったのか。


 それとも、


 本当に呪いのためだったのか、


 恨めしさ故


 だったのか。


 人の数だけ答えがある物語。


 ただ物語は、


 生きていないと紡げませんね。


 それだけ覚えておけば、充分です。


 生きることは苦痛で呪いのようですが、


 死ぬことが苦痛でないとも、呪われていないとも限らないので、とりあえずでも生きてみましょう。




 短編って、いいですね!(意味深)

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