異性視点の恋愛物って、通常は無理よね

凝りもせずまた書いたよ。

何で読む方いるのだろうか。不思議だ。


さて、当然の話ではあるとは思うのだけど、異性の思考は中々理解しがたいですよね。

異性視点の話を書くことが有るものの、異性の共感を得られる気はしません。


勿論全員が出来ない等とは思って無いです。

男性が書いてる女性が共感できる恋愛物もきっとあると思いますし、逆に女性の書く男性の恋愛物も有るでしょう。

自分はおそらく、本当の意味での異性視点の恋愛物は書けないと思っています。

理由は、言ってしまうと怒られる可能性の有る事です。


文字にする前に、前提として全員がそうとは思っていないという事を先に書いておきます。

皆が皆、そういう人間ばかりではないという事は知っています。

その上で書く事を、どうか許容して頂きたい。




自身はどうにも、恋愛の駆け引きという物が嫌いです。

好意に駆け引きを用いるのならば、自身は最早そこに好意を見出せません。

駆け引きの要る好意などただの自己愛であり、相手など誰でも良いと思ってしまいます。

特に自分側に好意が有るのに、主導権を握る為に相手を下にさせようと立ち回る系統の行為は、どうにも腹に据えかねます。


どうしても、そういった駆け引きが好きになれない。

である以上ストレートに好意を示すタイプの人間しか、その感情を共感出来なくなる。

これは完全に作風に現れてしまっていますね。

自身の書く作品の恋模様は、基本的には好意をストレートに示していますので。


駆け引きの部分が有るのが恋愛物の大きな魅力なのだと思います。

ですが自身は同性のある程度の駆け引きの意味や理由は理解出来ても、異性側の駆け引きに対する意味や理由、感情はいまいち理解に苦しみます。

当然だと思います。ああ、解る解るなんて、軽々しく言えるはずも有りません。

だって、性別が違うという事は、違うだけの何かを抱えているという事ですから。


男でも女でも、どちらも性別的に重く見なければならない物がある。

そうなれば性別の違いによる思考の差という物は、その駆け引きに大きく関わってくる。

その思考の在り方を理解出来なければ、異性視点の生々しい恋愛模様などは書けるはずも無い。



まあ、これは人の心情、思考への理解の放棄に近いのかもしれません。

例え同姓であっても、恋愛で駆け引きをする人間を好きにはなれませんから。

好きなら好きとはっきりと好意を言い、言ったならばそれを曲げない真っ直ぐさを持つ人間が、私にとっては男女問わず素敵に見えます。

そう考えると私の作品は、男女問わず趣味の塊みたいなキャラが複数いますね。


勿論好意が有るからこそ、好意が有ると意思表示が出来ない人も居ますし、好意があっても言えないという人も居ます。

そもそも、好意という物が理解できないという人も、実際世の中には居るものです。

好意とは性欲か利害関係でしょう、という言葉を本気で言う人間は実際居ます。


なので先に述べた理由は一要因であって、絶対的な要因では無いと思ってはいます。

ですが恋愛物の見どころは、やはりその恋模様の在り方だと思うんです。

となるとそのキャラの思考回路をどれだけ読者に共感、ないし忌避させられるかが大事であり、そうなるとやはりある程度の駆け引きの思考回路は無いと駄目だろうなと思います。


と、言うわけで最初の「異性の思考って解かんないよね」に戻っちゃうわけですね。

でもまあ、これだって突き詰めて行けば「他人の思考なんて解んないよね」になります。

結局のところ相互理解からの逃げなのかもしれませんね、こればっかりは。


なので人間的に未熟な自分には、それらを気にさせない物が作れる人は本当に凄いと思います。

許容量が無いのかなぁ。


今回はこの辺で。

では、またいづれ。

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