第11話 また、呼び出しが。
相変わらずおかんは、妻のことは認識していない様子でした。
洗濯をしにいって、周りを整理していても、病院の人と思っているような感じで、完全に他人に対してのしゃべり口です。
そんな中、また病院から呼び出しがかかりました。
次の治療に関しての話と言う事です。
また、半日有給を段取りして、病院にいきました。
医師から、まずここまでの経過報告で、食欲もでてきており、腎臓の数値も回復してきているが、貧血がひどくなっていること。
ここまで悪いと、回復力も落ちる為、輸血をした方がよいという事でした。
それに同意のサインをして欲しいとのことで、「やってください」と言って、サインしました。
そして看護士さんは、「認知症があると、昼夜が逆転するので、できるだけ話をして起こしといてくださいね」といいました。
しかし、正直、寝ているのを起こしてまで話する気になれず、まあそっとしておこという感じで、用事が済めばさっさとと病院を引き上げるという日々が続きました。
おそらく、看護士さんも、「あいそないなあ」と思ってることでしょう。
必要以上に無理をして、自分達が体調崩しては、さらに大変な事になるので、とにかく割り切った考えで行動していこうと決めていました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます