第7話 忙しい日々の始まり

翌日、店の開店時間に合わせて家を出た。

盆休みに入ったので仕事に影響しなかったのは良かったのですが、休みどころではなくなったのはやはりキツかった。

最初に衣料品店で、パジャマなどの衣料を買い揃え、次にホームセンターで日常の備品を購入し、病院へ向かいました。

すべての持ち込み品に名前を記入するように指示されていたのて、妻と手分けして記入しました。


そうしていると、看護師さんより「主治医から説明があるので後でまっててください」と言われ、待機していました。

暫くして「こちらえ」といわれ、主治医の先生と対面しました。

症状は前日の救急対応の先生と同じ内容でしたが、一晩経った経過としては、回復傾向にあるのでこのまま進めるとの内容でしたが、御飯を余り食べないことと、貧血である事が、新たに告げられました。

そして大体1ヶ月は入院になるでしょうとのことでした。

私達は、病状もさる事ながら、認知症の方が気になり、この際、その方も何らかの処置もお願いしました。

一応見てみますと言うことでしたが、主治医は、「まあ、年をとれば7割方それなりの認知症はでますからねえ」とあまり重視してないような言い回しでした。

おそらくこの先生は、内科の先生で、専門外であることや、治るものでもないしみたいな感じなのかとやや感じました。

取り敢えず、治療の方針等、先生との会話の内容の議事録にサインしてと言われ、サインし、おかんの部屋へいき、買ってきたものを、棚にいれました。

おかんは、私のことは認識しましたが、相変わらず意味不明なことを言っています

看護師さんに聞くと、夕べも遅くまでこんな感じだったそうです。


私達もまだこの状況を受け入れるにはしんどく、「またくるからな」と言ってこの日は引き上げました。


今後、パートの妻は、仕事の都合に合わせて、衣類の洗濯に通うことにしました。

私はサラリーマンである故、平日の日中は厳しいのですが、定期的な主治医の報告で呼び出しがあり、これらはすべて、勤務時間帯です。

また役所での各種申請等も多々あり、仕事を休まざるを得ないことが大変多くなりました。

幸い、今までほとんど有給を使っていない為、ほぼ丸々残っていました。

最近、有給を消化するよう推進する報道もありますが、いざこういうことがあると、やはり保険のように、温存しときたいと言う気持ちが強くなります。

もし有給が残ってなければ、欠勤も増え、こっちの生活にも影響が出てたと思います。

とにもかくも、病人を抱えると本当にしんどいものでした。

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