第2話 ほんまにおかんか?
指定された病院に到着しました。
受付を探し、名前を告げると「3階です」と言われ向かった。
ナースステーションを見つけ、問い合わせると、「そこでお待ちください」と言われ、待ちました。
しばらくして、看護師より、「こちらへどうぞ」と呼ばれ、診察室へはいりました。
医師からの説明です。
「病名としては、急性腎不全です」とまず告げられました。
つぎに「状態としては、腎臓がうごいていないというか、脱水によって動かす水分がなかったのではないかと思われます」と言われました。
やはり、一般的に言う、熱中症です。
そしてそう判断する検査結果もつげられ、健康診断でよく耳にし、腎臓のダメージ具合の目安となる、クレアチニンの数値が7ということでした。
私もこの数値が1.1で注意喚起されたので7と言う数値に驚きました。
これで生きてられるのかと思いましたが、医師からは「取り敢えずすぐに命にかかわることはないでしょう、点滴で尿もてでいるので、腎臓はうごている、この状態で様子をみていく」と言われ、取り敢えずホッとしましたがそれより心配なのが、おかんの様子でした。
数ヶ月前にあった時とはまるで別人というか、どうなってしまったのかわかりません。
妻にも発見時のこと聞かされていましたが、上に誰かいるかの如く、攻撃的な言葉で延々とわめいているのです。
私は、病状よりそっちの方が気になりました。
これは一時的なものなのか、脱水によってダメージを受けたのか、それともこの数ヶ月の間でこの様にすでになっていたのかなど困惑し、この先に大きな不安を抱いたのでした。
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