第4話過去編

俺がコープスを狩る事になったのは2年前の事だ。

俺はいつもの様にナンパした女をホテルに連れ込んで縄で縛ってもらっていた。


「女王様…はあはあ…この卑しい豚めにオシオキを!」


パチィン!パチィン


と鞭で叩かれる音が響いていた。


「このブタ!ブタならブタらしくブーと鳴きなさい!」


「はい!ブー!ブーブー!」


「ブーブーうっさいのよ!」


バシィィン


俺はもう最&高な気分だった。

一通りのプレイが終わってゆっくりしてた頃、女が急に苦しみだした。


「お、おい!大丈夫か?」


女は{うぅぅぅ}ととても苦しそうに呻いていた。

どうしたもんかと、とりあえず女の胸を揉む


「うぅぅぅ…あんっ///…うぅぅぅ」


呻きながらも感じる姿が面白く俺は胸を揉んだり乳首をつねったりしていた。

そんな時だった


「ロギン…たん…逃げ…て…ピョン…」


女はそう言うと体から蒸気みたいなのを噴き出した。


「あつっ!」


そう思い俺は距離を取る…すると女は徐々に体を変えていく


そして…


「ピョン、ピョンピョン」


と2足歩行のウサギの様な姿に変わった。

とても人間とは言えない姿に俺は戸惑っていた。


「なん…だよ…これ…」


その瞬間

ガバッ

とラブホの部屋の扉が開いた。



「そこの男!私が注意を引くからその間に逃げろ!」



ザザザ…

とても重そうに剣を引きずった女がそう言った。


逃げろつったって!

ラブホだぞ?窓はないし入り口はお前らが塞いでるし…それ以前に目の前には怪物が居るし

なにより…



なにより…



「俺は裸だぞ!!!」


「い、今はそんな事言ってる場合じゃないだろ!」


「せめてパンツ履かせろ!」


「ぱ、パンツぅぅ?く、服は勿論下着もコープスの足元だし…ど、どうすれば…」



あの女…って言ったか?

怪物の名称か?



「く、くそ!これでどうだ!」


重い剣を持ったままミニスカの女は部下と思われる人に自分のパンツを脱がせていた


「は?はあ?ま、まさか?」


「そのまさかだ!それを投げろ!」



その指示の元、部下がパンツを丸め俺の方に投げつける。

俺はそれを上手くキャッチし


「えーい!無いよりマシだああ!」


と、そのパンツを履く。

だが、俺は履いてとんでも無い事に気付く


太ももの付け根が締め付けられない感じ…それにお尻が解放された感じ…なにより履き心地が良い…


そう、それは…



「Tバッグじゃねぇーか!これ履いてたらめちゃくちゃ変態だろ!?これなら履かない方がマシじゃないか!?」


「しょうがないだろ!私はTバッグが好きなんだ!仕事上タイトスカートとか履くしラインが出ない様にな!それに…」


女は{ふ}と笑う


「それに前は隠れてるから別に良いだろう?」


「お前なあ!それってアレか?馬鹿にしてんのか?!」


「それはタンガよりもフロントの面積が狭いんだ。そりゃ女だし隠す部分は少ないしな?でも…ちゃんと前隠せてるからそれで良いだろう?」



「くっそー!これでも勃起したらそりゃ凄いんだからな!」


「ほほー、どう凄いのか今度見せてもらおうか!」


「にゃろー!イケメンの弱点を馬鹿にしくさりやがって〜〜」



そんな時だった


シュンッ


と怪物がジャンプし俺に向かってきたのだ。



「ぬおおお!」

俺は持ち前の反射神経と運動神経を駆使し前転してそれを避ける


ドオオオオオン


怪物が着地した途端物凄い音が鳴り響き建物が僅かに揺れる。


あんなに凄い音鳴ったのに床に穴が空いてない…って事はどんな凄いプレイも耐えれるって事だな!


やかましいわ!


と自分で自分に突っ込んでみる。



ザザザ…


「これよりコープス狩りを開始する」


そう言って重そうな剣を引きずりながら女が怪物に向かっていく。



「とりゃあああああ」


「ピョン?」



女は思いっきり剣を振り上げそのまま振り下ろす。

だが、怪物はそれをさらりと避け女に体当たりをする



「キャッ!」


ドカァ


女はベッドに叩きつけられる。



「ピョン、ピョン」

怪物は俺をみる。


ヤバい…あいつ俺を狙ってる?

くそっ!


ふと足元を見ると女が持ってた剣が転がっていた。

めちゃくちゃ重そうに持ってたな…だが!

俺は剣を拾う。


あれ?めちゃくちゃ軽いぞ?

やらなきゃやられる…俺は剣を構えた。



「そ、その剣が持てるのか?」


女が驚いてる…だが今は構ってる暇はない!



シュンッと怪物が飛びかかってきた。


自分から来るなんてお馬鹿さんだな。



「うおおおおおおおお!」



カキイィィィン


飛びかかってくる怪物を剣で払う。

怪物は剣で弾き飛ばされるが綺麗に着地する。


「たりゃああああ」


俺はすぐさま斬りかかる



ザシュッ!


よし!ワンヒット!



「グゴオオオオオオ」



怪物の雄叫びってか?

いや!違う!

そう思ったのも束の間



ドカアァァ



怪物が回し蹴りをしてきた。

俺をそれを剣でガードするが、少しだけ吹き飛ばされ距離を開けてしまった。


「ヌルオオオオオオ」


その瞬間怪物はまたもやジャンプし空中で一回転をしながら右足を伸ばしてくる



ダメだ…避けれない。

そう判断し剣でそれをガードするも



「うわあああ」


俺は綺麗に吹っ飛ばされる


くそっ!強い…

その時だった




どくん




どくん



剣が脈を打ってきた。



「お、おい!剣が振動してる!なんだよこれ!」



「やっと目覚めたか!剣をちゃんと両手で握り上に持ち上げろ!」


「え?」


「良いから早くしろ!」


「わ、分かった!」


俺は立ち上がり言われたまま剣を両手で持ち、上に掲げた。



「そのままと叫べ!しっかり握ってろよ!」


「能力……解放!!!」


そう叫ぶと剣が激しく振動し始める。

これはちゃんと両手で握らないと手元から落ちていたな…

それに上に掲げていないと多分振動で暴れまわる剣に自分が攻撃されていた…



キィィィン



音が鳴り響き振動が収まると剣は紅く輝いていた。

これは言われるまでもない…このまま斬れば良いんだな!


ところで…



「コープスって死体って意味だよな?確か」


「あぁ、そうだ!」


「じゃああいつは死者みたいな者か?」


「まあ、そうなるな」


「そうか…ならばっ!」








「死者は眠りにつく時間だ!!!」



俺はそう言い放ちコープスを切り裂く



スパッッ




これが俺が初めてコープスを倒した瞬間だ。

それから俺はカレンによって、対コープス狩り〈RAXA(ラクシア)〉に入る事になった。


それから数ヶ月が経った時にしおりと出会ったんだ。

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