第2話お仕事

カランカラン

入店を知らすベルが鳴る。


「ロギン!遅いぞ!」


「すいませんマスター!」


そう言って客に分からないように地下へと行く。

因みにここのカフェはコーヒーが美味いぞ。


ガチャ

アジトへと続く扉を開け中に入る。



「ロギン遅いぞ!」


「で、でも今時刻は8時ピッタリだぞ!」


「それが上司に向かって言う言葉か!」



バシィィン

とビンタをされる。


このおっかない女はかれん。一応上司になるんだが、俺は上司だからと敬語を使ったりしない。

何故かって?上司に逆らうのなんかかっこよくね?って言うイキリオタク的なアレだよアレ!

あんまり深く考えると拳で抵抗すっぞ!!!



「それより早速だがコープスが現れた」


「最近コープスの活動が活発だな。かれん指輪は?」


「上司を呼び捨てにするな!」


バシィィン

またビンタされる俺。

だが、それが良い…はあはあ。


「ほら!」


ヒュン、と指輪を投げ渡すかれん。

それをキャッチし俺は右中指に装着する。


「じゃあ行ってくる!」

そう言って俺はバイクが置いてある場所へ向かった。



ブウゥゥゥン

そして目的地へと向かうのだ。




「キャアアアアアアア!!!」

女の悲鳴が響き渡る。


女は何者かに追われていた。

その何者かは身体中に棘みたいなのがあり明らかに人間ではなかった。


「キャッ!」

バタッ


女は動揺していたのか盛大に転ぶ。

そこを狙って怪物が距離を詰めてくる。


もうダメだ!と女が覚悟した時



ブウゥゥゥン


バイクの音が響き渡った。


ドカアァァ


バイクは怪物に突撃する。



「今のうちに逃げて!」


そしてバイクから降りたイケメンが言った。

女は言われるがままその場を去る。



「グガアアア」

食事の邪魔をされたコープスが男に向かって行く。


男は右手を上げ叫ぶ

「こい!ブラッドソード!!!」


すると何も無かった場所から剣が降ってくる。

それを華麗にキャッチし男は言う


「死者は眠りにつく時間だ!」



「だあああああ!」


ザシュッ!


男は剣を振り怪物を切り裂く



「グガアアア」


「死者にも痛みってあるんだな!」

そう嫌味を言って更に剣で相手を斬りつける


「グガアアアアアア!」


ヒュン


怪物が身体中の棘を飛ばす


キィン!キィン!

男はその棘を避けたり剣で弾いたりしていた。


「グルアアアアアア」


今度は先端が尖ってる触手を数本飛ばしてくる


ザシュッ!ザシュッ!

男はそれを剣で切り落とす。


「グルルル」


「どうした?もうお終いか?だったら次は俺の番だ!」


そう言い男は剣を両手で持ち上げる


「能力解放!!!」


キィィィン


その言葉を合図に剣は紅く光り輝く。


そして片手で剣を構え


「ブラッドスラッシュ!」


そのままコープスに斬りかかる。



「グゴ!」

コープスは触手を前方へ伸ばし自分を守る盾を作る



スパッッ!!!

だがそれもろとも真っ二つにされる。



「ふぅ…」


キュィィン

と音を立て剣は消えた。



これが俺の仕事コープス狩りだ。

この指輪は先程のブラッドソードを転移させる装置だ。

コープスを倒し一息ついてると



「お兄ちゃん電話だよ!お兄ちゃん電話だよ!」


かれんから電話がくる。


「もしもし」


「無事コープスを退治したようだな。アジトに戻ってきてくれ」


「りょーかい!」


そしてバイクに跨りアジトへ俺は戻って行った

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