VS.チート能力:『ハーレム』

 いつの間にか雨だった。

 ざぁざぁという強い雨になっていた。

 いつから降り出していたんだろう。気が付かないほどに、わたしは、カナちゃんたちを追いかけていたのかもしれない。


 カナちゃんとアヤネちゃんは、何かを一緒にしているみたいだった。探し物なのか、良く分からないけど、何かをひとに訊いて回っている様子だった。

 そこでわたしもその後に続いて聞き込みをされた人に、聞き込みをした。


 そしたら、意外にも『おまじない』の事を聞いて回っているようだった。

 『おまじない』の名前は『運命の人』というらしく、雨の日に自撮りすると運命の相手が映し出されるんだとか。

 ――正直、そんなのに夢中になるような子じゃないというのが、カナちゃんへの印象だったから、最初聞いた時は、腑に落ちなかった。

 もしかしたら、アヤネちゃんがそういうのに興味があって、カナちゃんが付き合っているのかもしれない。

 なぜだか、カナちゃんは、アヤネちゃんに『ハマっている』様子だったから。


 最も、その理由が知りたくて、わたしもこんなストーカーみたいなことをしているんだけど。


 結局、カナちゃん達は、『運命の人』を聞いて回っている事が分かった。

 わたしも聞いて回っているうちに、だんだんこの『おまじない』自体に興味が沸いて来た。

 雨の日に、自撮りする――それで運命の人に会えるなんて、ちょっと単純だけど、面白いなとも思う。ヒマつぶしの遊び、みたいなものだと思う。

 誰もが、それを本気にして実行することなんてない。

 だって、雨に濡れたスマホカメラで自撮りするのが条件なんて、水に弱いスマホでやろうとはあまり思わない。自分も濡れちゃうだろうし。


 そこまで考えて、わたしは一つの推理が浮かんだ。


(もしかして、カナちゃんとアヤネちゃんは、人知れずにこのおまじないをやってみたんじゃないだろうか?)


 ――そして、本当に『運命の人』が映りこんでしまった――?

 たとえば、それがカナちゃんの『運命の相手』として映ったのが、アヤネちゃんだったら……?


 それで二人は盛り上がってしまったというのは、ちょっと突拍子もない推理かな。

 ……うん、これは冷静じゃない。

 やっぱり、わたしは今、おかしいんだ。

 カナちゃんとアヤネちゃんの関係が気になってしまって、仕方ないんだ。


(運命の相手、か……)

 運命の相手というと、なんだか、やっぱり結婚相手とか恋愛のことに結びついてしまう。

 でも、『運命の相手』というだけで、もしかしたら自分の『運命を変える』相手なのかもしれない。

 だったら、わたしがやったら誰が映るんだろう。

 誰が映って欲しいんだろう――。


 ――わたしにとっての『運命の変化』は、カナちゃんとの出会いだ。

 なら、わたしの相手はカナちゃんのはずなんだ。


 そんな風に思うと、胸の奥のしんしんとするものがなんだか震えているのが分かってしまう。

 この、しんしんする心の内側のものは、なんなんだろう。大事なものだったのに、大切にしまったものなのに、その隠し場所を忘れてしまったような歯がゆさが、気持ちを揺するんだ。


 わたしの相手はカナちゃんのはずなのに――。

 カナちゃんにとっては、違うのかな。カナちゃんの『運命の相手』はアヤネちゃんだったのかな……。


 気が付いたら、わたしは雨の中で傘もささずにスマホを握っていた。


 ほとんど、無感情にわたしはスマホを自分の前にかかげるようにして、かまえた。

 画面の中のカメラアイコンをタップする――。


 インカメラが映し出すのは、雨に濡れるわたし。

 わたしは、カメラ位置を調整する。

 シャッターを切るとき、カメラに水滴が付くと――『おまじない』は成功する――。


 別におまじないなんて、信じてない。

 ほんきにしてない。

 映るわけがない――。


 ばかばかしい噂話なんだと思いながら、なぜかわたしは『おまじない』を始めてしまう。自分自身を俯瞰で見ているような、奇妙な冷静さすらあった。あきらかに変なことをしていると分かっている自分に気が付いていた。


 パシャリ。


 電子音のシャッターが雨音にまみれた。

 そして、わたしは濡れた髪をした落ち込んだ自分の顔を確認する――はずだった。


「……っ!?」


 そこに映ってるのは自分じゃない。ましてやカナちゃんでもアヤネちゃんでもない。リサちゃんでもない。

 てんで的外れな、『運命の人』が映っていた。


「速水、先生……?」

「いいや……、キミの『運命のヒト』さ」

「――!」


 振り向いたわたしは、吹奏楽部の顧問、速水先生の瞳に釘付けになった。なぜ、ここにいるのか。いつのまに、ここにいるのか。なぜ、彼がスマホに映ったのか。そんな事を考える瞬間もなかった。

 そこでわたしの意識はどろりとした粘膜で包まれていくように、不明瞭になっていったのだ――。



 ※※※※※



 アヤネとカナは、自分たちの推論から、行動を切り替えた。

 今、吹奏楽部は休みが多く、合同練習ができないため、学校内で個人練習している者が多いらしい。そういう生徒を捕まえては、『部の問題』の話題ではなく、『おまじない』の話題をふっていた。

 すると、どの生徒も『おまじない』に対して良く知っていて、最終的には最初におまじないを始めた人物の名前にまでつながった。


「福山マユミ。三年の吹奏楽部員。……しかもその生徒が、現在多発している『休み』の最初の一人」

「おまじないをした最初の生徒でもあります」

「……繋がった……。思いがけず、つながった……」

 カナは思案する。

 これが、シェイド事件に関係しているのかどうか。

「小西先生が言っていた速水先生が絡む問題って、これと関係、あるんですよねきっと」

「たぶん。みんな、部内の問題は口止めされているようだけど、それぞれの言葉を拾い集めると、問題の実態は見えてくるね」


 吹奏楽部で起こっている問題。一部の生徒の不自然な休み。それに顧問である速水が対処のために当たっているのだろう。


「休みの原因が……おまじないをしたから……?」

「でも、おまじないをしたヤツらがみんな休んでるわけじゃないみたいだし……」

 話を聞きこんだ中には、おまじないをやったという人間もいた。そういう人間は結局、濡れた自分の顔しか映っていなかったという。中には男子生徒もいたが、やっぱり自分の顔しか映らなかったので、『おまじない』なんてバカバカしいとすっかり忘れてしまっていたとも言った。


「カナさん、どうしますか?」

「……結界を捜そう」

「結界を、捜す?」

「うん、もしこれがシェイド事件なら、必ずやつらは結界の中で行為に及ぶ。結界を捜すための波長を辿るのはホントは難しいけど、ヒントがある。雨と自撮りだ」

 『おまじない』がシェイドに繋がるのであれば、なんらかの痕跡が残るだろうと、カナは言った。


「……でもアヤネ。今日の調査はここまでにしよう。もう随分遅くなってきてるし」

 カナの言葉に時計を確認すると、確かにもう下校時間が過ぎている。

 これ以上学校内で調査するのは難しいし、遅くなると家族に心配をかける。


「わ、わかりました。じゃあ、また明日ですね」

「うん……幸か不幸か……この雨、明日も続くようだし」


 カナは窓に打ち付けられる雨粒を見つめて、呟いた。雨が条件であれば、機会は限られてしまう。明日、早々に調査を行うほうが良いだろうと判断した。


「じゃあ……帰りましょうか」

「アヤネ、私の折りたたみ傘、貸すよ。それで帰って」

「えっ、でもカナさんは?」

「親に電話して、車で迎えに来てもらうから」


 そう言って、カナは小さな折りたたみ傘をアヤネにぐいっと押し付けるように手渡した。

 アヤネは無理やり手にもたされるようにして受け取って、「でも……」と言おうとしたが、カナはその言葉に重ねるように、「じゃ、また明日」とアヤネの前から走り去っていった。


「……カナさん?」


 何か腑に落ちないものを感じながら、アヤネは手にした傘をまじまじと見つめた。

 外の雨は弱まる様子がない。仕方なく、アヤネはその傘で学校を後にすることにした。カナの傘は暗めの赤い色をした折りたたみ傘で、やっぱりこれに二人で入っては帰れないなと実感した。


 カナは、アヤネが帰るのを遠くから見守り、そして、暗くなっていく廊下の奥へと姿を消した。

 その闇の奥深く、小さな明かりが灯ったようにも見えたが、それを見ている者は誰もいなかった――。


 カナはもう、この時には感じ取っていた。

 ここ数日この滝音町で渦巻いている妖しい空気が強まっている事を。

 数日前に、アヤネに憑りつこうとしたシェイドを退治してもそれは晴れることがないと分かり、やはりこの学校には何か『噂』に憑りつく悪意の元凶が潜んでいるのだと考えていたからだ。


 怪しいと勘繰った人物は、担任の小西であったが、そちらは大した動きを見せなかった。それよりも異臭が漂ってくるのは吹奏楽部の速水だったのだ。

 『噂』を使い、シェイドを呼び寄せている元凶は速水である可能性が高いと睨んだカナは、調査まではアヤネと共に行った。

 だが、戦闘にアヤネを巻き込みたくなかったのだ。

 ここからは、おそらく速水に憑りついているであろうシェイドとの戦いとなるだろう。


 嫌な気配はしっかりと感じられる。

 だが、巧妙に隠蔽されている速水の気配は、普段なら気が付けなかっただろう。おそらく相手はかなり周到に計画を実行をしているらしかった。自分から動くのではなく、蜘蛛の巣にかかったエモノを選別して喰っているのだ。

 気配をはっきりと感じられたのは、吹奏楽部の部員たちに聞き込みをする最中、『おまじない』をしたという生徒のスマホを見た時だ。


 カナの瞳には、そのスマホから波長が漏れているのを捕らえていた。まるで携帯電話の電波が視覚できるように、『おまじない』をしたスマホから、奇怪な魂魄の糸が漏れ出ているのが見えたのだ。

 それが、エモノへと垂らした釣り糸であることが分かったカナは、『運命の人』はシェイド事件に繋がることがはっきりと分かったのだ。


「ごめん、アヤネ。私……また嘘吐いた」

 親に電話して、迎えに来てもらう。そんなの嘘だ。

 明日、結界を捜そう――それも嘘だ。


 アヤネには、全て解決した後、この噂は大したものじゃなかったという結果だけでいい。

 危険な目に、彼女を遭わせたくない。

 大切な、仲間だから……。もう失いたくなんてないから。


 カナは、独りシェイドと対峙することにしたのだ。

 これまでだって独りで倒して来たのだ。アヤネを巻き込み、危険な目に遭わせたくはない。キズを負っても自分ならどうにでもできる。でも、アヤネはきっと怯えてしまう。そうしたら、もう、こんな世界に関わりたくないと言うだろう。


「……ある……釣り糸が……上手く結界で隠しているんだ……。こうも周到に……相手は『チーター』だな」

 カナはそれなりに修羅場をくぐって来た退魔師だ。そんな彼女を欺いて学校で縄張りを築いたシェイドとなれば、それなりの実力者である可能性が高い。つまり、『チーター』だ。

 そうなればなおのこと、アヤネを連れてこなくてよかったと内心ほっとしていた。相手が強大であれば、どれほどの戦いになるか計り知れない。自分一人なら、いくらでも肉を切らせて骨を断つという手段も取れるが、アヤネにはやはりそんな目に遭わせたくはない。


 学校内には注意深く精神を集中させなくては気が付けないような、妖力の糸が張り巡らされている。まるでネットワークケーブルのように、続いていて、それがどこかに集中している様子だった。

 その方向を確認し、カナは案の定、と呼吸を浅くした。


 その釣り糸の元は、音楽室に伸びていた。

 音楽室は、何かおかしいとこの学校に入学してからカナは綿密に調べていたのだ。


 アヤネの事件の時もそうだったし、もっと言うと、カナが軽音部に加わった要因のひとつは、音楽室の調査をやりやすくなるかもしれないというものもあった。

 吹奏楽部では近づきすぎるし、軽音部を立ち上げて、ゲリラ的に音楽室を使っていたのは、ちょうどいい隠れ蓑にもできるだろうと思ったのだ。


 カナは人気の少なくなった学校を静かに動き出す。

 外は雨もふっているため、もう暗闇が押し寄せてきている。

 目標は音楽室にいる。

 徐々に気配が強まり、醜悪な臭いすらしてきた。『異世界転生者』の腐りきった性根が生み出す腐臭だ。


 音楽室の前までやってきて、カナは右手に火炎を纏わせた。

 音楽室への扉は、ごく普通の防音扉のようにも見えたが、それは明らかに異界に通じる門だと感じ取れたのだ。隠した糸に波長を合わせなくては発見することもできなかっただろう。

 これまで上手い事隠し通して来たらしいが、調子にでも乗ったのか異様な感覚をこちらに感じさせてしまったのが運の尽きだ。

 カナは、戦闘準備の覚悟を決め、結界のゲートを潜り抜けた――。


「……!」


 結界内に入った途端、カナは小さく呻いて、鼻を押さえた。

 脳を溶かすような甘ったるい香りが充満し、思考がどろどろにされてしまうようだった。

 そして、その空間を見て嫌悪感に顔をしかめた。


「はぁん……」

「んぁぁ……」

 鼻にかかった艶めかしい吐息は、部活を休みがちになった少女たちのものだった。

 どの少女も、理性を感じさせないだらしない表情を浮かべ、ダラリと弛緩した笑みを浮かべている。頬は紅潮していて、興奮状態にあるらしいことがうかがえた。

 また、どの少女も半裸状態であられもない姿をさらしている。年頃の少女が見せてはならない色欲に染まった淫らな瞳が、正気を無くしていると分かる。


「おや……珍しい。我が城にお客人とは」

「……速水……」

 結界内に入って来たカナを見付けたこの結界の主が、部屋の中央で大股を開いて仰々しい態度で挨拶をしてきた。

 それは、吹奏楽部顧問の速水で間違いなかったが、その精神は『異世界転生者』が乗っ取っているのだろう。


「なにやら嗅ぎまわっているヤツがいると聞いてはいたが、キミがそうだったとはね。神谷カナくん」

「へえ……その話……誰から聞いたのかが興味あるね」

 やはり、何者かがシェイドと繋がっているのだ。そうでなければ、態々釣り糸を周到に隠す事もしないはずだ。

 この学校には、シェイドを手引きする存在がいるのは間違いないと思えた。


 シェイドに憑りつかれた速水は、そばに居る女子生徒の肉体を好き勝手に揉みしだき、好色な瞳を爛々とさせていた。


「大した王様だな。お前の『チート』は『裸の王様再現』か?」

 嘲るようにカナが言ってのけるが、速水はそんな言葉には乗ってこず、隣の少女の股座に手を差し入れて、指先を躍らせる。

 カナがこの場に一秒もいたくないと、もはや問答無用に右手の火炎を速水にぶつけようとした――が、周囲の少女たちが速水の前に立ちふさがった。それでカナは攻撃をひっこめるしかなくなり、「チッ」と舌打ちをする。


「ボクの『チート』はハーレムの能力。ボクが傍に近寄るだけで、女はみんな腰砕けになる……」

「色欲の亡者が、気取るな」

「ハハハ、君だって、例外じゃないぞ? 君も、『女の子』である以上、ボクの『チート』には敵わない……そら、身体がゾクゾクしてきたんじゃないか?」

 臭気に満ち満ちた結界の空気を吸っているだけで、頭がおかしくなりそうだった。

 だが、カナは敵意を燃え上がらせて、下賎な悪霊を睨みつけて見せる。


「いい顔するじゃないか。そういう気丈な表情が、トロトロによがり狂うの、見てみたいね……。まぁ、その貧相な胸じゃボクの好みとは言えないが」

 ニヤニヤと嗤う視線は、カナの胸に這いまわるようにギョロンと動く。カナ自身、気にしている胸のサイズではあるが、このようなゲスに言われる筋合いはない。カナは、更に火炎を右手に集中させる。

 すっかり虜にされてしまった女子生徒たちが立ちはだかっているが、多少乱暴にしてでも、カナは火炎の一撃を、シェイドにぶち込んでやろうと構えた。この気色悪い臭気ごと焼き払ってやると怒りを燃え上がらせて見せた時だ。


「ククッ、君の身体はあとで楽しませてもらうとして、今日のメインは彼女なのさ」

「なに……?」


 そう言って速水がパチン、と指を鳴らすと、結界の空間がたわみ、妖力の糸が張り巡らされた、まさに蜘蛛の巣のようなものが、部屋の奥に出現した。

 その蜘蛛の巣の中央に捕らわれている少女を見て、カナはハっとして息を止めてしまうほどだった。


「やっぱり……ボクは、このくらい……大きな胸が好物なんだよね」

 悪魔の糸に絡めとられ、気を失っている少女は、桧山ハルカに間違いなかった。

 まるで磔のような姿のハルカに近づき、速水はハルカのバストを鷲掴みにする。


「は、ハルカ……なんで……!?」

「ボクが突くのは心の隙間。寂しさを抱えた可憐な乙女……。彼女もまた、他の小娘同様に求めていたのさ。『運命の人』をね」

 制服の上から太々しくハルカの豊乳を揉みしだき、弾力を楽しむ悪霊は、べろりと舌なめずりまでしてカナに見せびらかす。


「ハルカに触るなッ!」

「君こそ、生意気な態度を改めなさい。私は教師だよォー?」

「ふざけん……うっ」

 怒りの火炎を撃ち込んでやろうとしたのに、なんと周囲の女子生徒たちが、カナの身体に組み付いて自由を奪ってくる。

 まるで愛する人を護る様に、操られた精神がカナを敵として判断し、あっという間に身動きを封じてきたのだ。足に、腕に、腰に、首に、少女たちが絡みつきカナを力強く抑え込んでいく。


「うぐ……離せっ……」

「ハハハ、無様だね。君はそのまま彼女たちに、この世界のすばらしさを教えてもらっていなさい。快楽の世界を、ね」

 その命令に従った女生徒たちは、カナの制服を脱がす様に引っ張っていく。スカートを引っ張られ、下ろされてしまいそうになるカナは、必死に悶えるが、多勢に無勢という状況でたちまち、カナの身体にマリオネットの手が這い回り始めた。


「やめろ、このっ……」

「さて……そこで見ているといい。私とハルカ君の酒池肉林をね」


 シェイドは歪み切った笑みを浮かべ、汚らしい舌を伸ばして侵略を開始していく。

 カナは、組み敷かれ、次々と衣服を乱されていく――。

 どうにかチカラを籠めようとするのに、結界内の陰気が肉体をシビレさせていくようだった。抵抗力を奪い取り、『女』を落とすことに特化した『チート能力』は、その効果が凶悪に致命的だった。


 カナは、目の前で始まろうとしている親友への凌辱行為に奥歯をギリギリとかみしめるしかなかった――。

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