透明な箱

@hanndakote

第1話

シュレディンガーの猫。箱のなか、生死は分からずじまい。

食べ物も水もない、暗い場所。それでも、箱を開けてみなければ

生きている可能性はゼロじゃない。


嘘だった。

箱の中で猫が痩せ衰え、動かなくなって、原型がわからなくなるまでを

僕らは見ていた。

 透明な箱 僕らはずっと知っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

透明な箱 @hanndakote

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る