災厄で最高な人生

西川 速人

第1話はじめての高校生活

俺の名は、倉内 勇樹。俺はモテないし、頭は悪いし運動神経も悪い。

俺は、今まで女子の友達は、一人もできたことはない。男子は、何人かはいるがみんな俺を友達と思っていないのだろう。遊びに、誘われたことはない。


そして、春になり俺は、寿高校という高校に入学をした。ここは、あまり自慢にはならないと思うけど、オセロの名門校だ。俺はオセロが別に好きというわけではなかった。


入学して3日目のこと、クラスが一緒の白川くんが俺に話しかけてきた。

「ねぇ倉内くんだよね?」

急に話しかけられたせいで少し戸惑うかんじで答える。

「あっ…うん」


「今日オセロやらない?オセロやる人数が一人足りなくて」

初めて誘われた気がして、すごく嬉しくて俺は、迷うこともなく即答で、答えた。

「いいよ!」

すると白川くんがにこっとしていった。

「ありがとう!助かるよ」


「うん」 

そして放課後、オセロクラブという場所にきた。

「ここだよ」

初めて誘われたというわくわく感ですべてが楽しく思えていた。

中に入ると、いかにもオセロの優勝経験豊富って感じのめがねをかけた人達が多かった。

「みんな人連れてきたよ」

そういうとみんな俺をみて、よろしくといってきた。

そして、オセロのチーム戦をやるこになった。

俺たちのチームは、白川と俺とあと三人はサラリーマンだという男の人達で、

相手チームは、みんなすごい強そうなチームだった。 

戦いが始まった。白川くんは、圧勝で、勝った。白川くんは、強いみたいだ。

俺は、負けそうになってた。集中してると、隣のサラリーマンが声をかけてきた。

「あとは、君にかかってるよ。君が勝つと僕たちの勝利だよ」

といってきた時に初めて気づいた。

もうみんな決着がついていたことに、それにしても皆すごいな。

置いてないところは、あと五つだ。なんかわかんないけど、この一手でこの勝負が決まる気がする。

そして俺は、悩みに悩んで右上角から3番目のところにおいた。そこにおいた理由は、悩んでたら急にはっと思って無意識で置いた。

試合が終わった。

「ありがとうございました」

白川くんが俺を励ますかのように声をかけてきた

「倉内くん負けたけど大丈夫だよ」


「うん。でもなんかごめん」


「君は悪くないよ。相手が強すぎたんだよ.

あいつは上武ヶ崎 剛っていうんだよ」


「なんか変わった名前だね」


「まあ、あいつは、ほんとに強いんだ。あいつにかてるやつはいない。あいつは、ほとんど全滅か、残しても1~10こくらいなんだ」

それを聞いて思った。そんなに強いやつ相手に俺は、なかなかの食い付きだったと自分で言えるほどいい試合をしたと思う。だって、俺は、黒だったけど黒26、白36でまだましな方だと思った。

「そんなに強いんだね」


「うん。で、楽しかった?」


「うん」


「じゃあ、部活はオセロ部入らない?あの高校はオセロの名門校だしな」

おれは、あの時誘われたのが嬉しくて入ることを決断した。

次の日、一年全員で、部室に行くと、三年の大林 充部長が俺たち一年のところにきた

「こんちは!俺は、この部活の部長の、大林だ。よろしくね」


「よろしくお願いします」

みんなで声を揃えていった

大林さんは、この部活の素晴らしさを説明した。

「この部活はオセロ部で、響きは地味かもしれないけど、オセロはなんかこうグッとくるものがどこかにあるんだ。そしてこの高校はオセロが強い。みんなも強くなる気持ちで部活に望んで欲しいんだ」

そういうと部活は始まった。

あれから1ヶ月がたった。

学校にも部活にも慣れたころの、放課後、同じクラスの安藤 りこって子に話しかけられた。

「ねぇ、あんた、オセロ部の倉内だよね?」

俺は女子に初めて話しかけられた。だから少し動揺と言うか緊張しながら話をしてしまった。

「あ…うんな…なんか…用?」


「うん、明日暇?」


「え…?明日?ひ…暇だけど」


「じゃあ明日緑公園10:00集合だから」

急に決められたが、女子に初めて誘われたのでいくことにした。

「うん、わかった」

そういうとラインを交換し、家に帰った。


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災厄で最高な人生 西川 速人 @zyohaya8810

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