第138話 帰宅の途 (10)

 エヴァとレヴィアタンの為にと、この五味の市の名物の一つである牡蠣ソフトを購入し。両手で持ちながらこちらへと向かってきていた旦那さまが、ちくわの御主人へと不満を告げたのです。


 エヴァとレヴィアタンの身体に触れるなと。


「ええぇ~、ではないか、上島~。儂の余生も残り少ない訳だから。こんな美人の姉ちゃんの身体に少しばかり触れたいのだよ。だから少しぐらい良いだろうが、上島~?」


 でもね、我が家の旦那さまに、ちくわの御主人は、余生短い身なのだからエヴァとレヴィアタンの身体に触れ堪能させて欲しいと嘆願をしてきたのですが。


「アホなことを良いんさんなや~、オジサン~。いい加減にせんと~。俺も本気で怒るよ~」と。


 まあ、当たり前ですが、ちくわの御主人へと不満を告げた。


 でッ、告げ終えると旦那さまはエヴァとレヴィアタンに、「二人とも早くこっちにおいで~」と、優しく声をかけてきた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る