第137話 帰宅の途 (9)

 う~ん、実は、家のお父様は魔族と交わり嫁にしたことがある男性(ひと)なので、人種の肉体なのに百歳近くになっても大変に御元気で、未だに屋敷に若い女性達を連れ込んでは、朝まで騒ぎ宴をしている。どうしようもない御仁なのですよと、申したいところなのですが。


 じ、実はですね。家のお父様は、我が家の旦那さまと良く似たタイプの男性なのですよ。


 だからエヴァもついついというか?


 やはりお父様には大事に育てられたので、ファザコンと言う奴なのでしょうか?


 旦那さまのことを一目見て気に入り。レヴィアタン共々、妻になったので御座います。


 う~ん、でも、ちくわの御主人も凝視すれば、何となくエヴァのお父様を思い浮かべてしまいますが。


 やはり容姿的には、旦那さまの方が良く似ていると思います。


 まあ、そんな過去を思い出しながらエヴァとレヴィアタンの二人で、ちくわの御主人をあしらっていたら。


「おじさん~。何をしているの~? 家の嫁二人に~。いいかげんにせんといけんよぅ~。二人は俺だけのものじゃけぇ~」


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