第139話 帰宅の途 (11)
「あ~い、旦那さま。エヴァは、今から直ぐにいきますね~」
と、旦那さまに告げると。
「おっ、殿~。儂もそちらに行く~」と。
レヴィアタンも、エヴァにつられるように、ちくわの御主人を手であしらい。旦那さまが優しく呼ぶ方へと向かう。
「ああ~、仕方がないの~」
エヴァとレヴィアタンの二人が、ちくわの御主人の手許からは慣れると。御老体は、大変に残念そうに声を漏らすのです。
う~ん、でも、エヴァもレヴィアタンもちくわの御主人の気落ちをした声など気にもしないで、愛する旦那さまの許へと──!
胸に飛び込んでいきます……。
ではないですね。
エヴァの旦那さまが両手で持つ『牡蠣ソフト』と、いう物は冷菓子なのだとレヴィアタンから教えてもらいましたから。
旦那さまの胸へとエヴァが飛び込み抱きつけば。
昨日旦那さまにショッピングモールという場所で購入をしていただいた。可愛い服が汚れてしまうので我慢をすることにしますね。
だからエヴァは、旦那さまへと甘え声色で。
「旦那さま~。エヴァは、大変に寂しかった~」
と、告げると。
これまた先程と一緒で、レヴィアタン
も旦那さまへと甘え声色で。
「殿~、余りにも、遅いではないか~。儂は、寂しくて仕方がなかったぞ~」と。
妖艶魔王が旦那さまへと、エヴァと同じように甘え声色で言葉を漏らすのですよ。
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