第135話 帰宅の途 (7)

「う~ん、甘くてとても冷たいお菓子だった記憶はある」


 レヴィアタンはエヴァに、こう教えてくれたので。


「そうですか~?」と、エヴァが言葉を返すと、レヴィアタンは自身の眉間に皺を寄せ慨訝しい顔……。


「ただなぁ~? あのソフトクリームと言われる冷菓子に牡蠣フライはあうのかのぅ~?」


 レヴィアタンはエヴァにこう告げてきたのです。


「美味いぞ~。あれは~? 見た目よりもなぁ~」


 エヴァとレヴィアタンの二人が、牡蠣ソフトを両手に握り、こちらへと向かってくる旦那さまを呆然と凝視していると。


 エヴァとレヴィアタンにちくわを、一人一本ずつお裾分けをしてやるから食べろと迫りきていた。隣のちくわの御主人が、横に並ぶエヴァとレヴィアタンの間に割り込んできて、牡蠣ソフトは美味しいと教えてくれた。


 でッ、その後はお決まりのように、「ほら~」と、声を漏らしながら。エヴァとレヴィアタンにちくわを一本ずつ試食としてくれたので。


「すいません~。頂きます~」


「また悪いの~、隣の御主人~」


 エヴァとレヴィアタンの二人は口を揃えたように、隣のちくわの御主人へとお礼を告げ。『パクン!』と、口の中に大きなちくわを一本咥えながら食し始めました。


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