第133話 帰宅の途 (5)
魔王レヴィアタンも、エヴァの旦那さまを呼ぶ声に呼応して声をかけるの。
それも大変に嬉しそうにね。
う~ん、でも、直ぐにレヴィアタンは、また自身の口を開いて。
「殿~? その両手に持っている物は、なんじゃ~?」と。
エヴァも旦那さまが両手に持つ物を見て、『あれ?』と思ったのですが。
レヴィアタンに先を越されてしまいました。
本当はエヴァが旦那さまに甘え声色を駆使して尋ねたかったのに~。新妻らしく。
なのに? レヴィアタンは気が利かないというか?
もう昨晩から、自身が寝不足になるぐらい旦那さまに甘えたのだから。
先程まで。我が家の一族の為にと、休む間もないぐらい真面目の販売の仕事をしたエヴァに、旦那さまを譲ってくれてもいいのに~。
レヴィアタンは事あるごとに、旦那さまに触れ、衣服の端を掴んでは甘えるのですよ。
だからエヴァが旦那さまに甘える暇がない。
と、なれば? エヴァの心の中に不満が積もります。
『プンプン』といった感じでね。二人の仲が妬ましい。
まあ、エヴァがこんな不満を募らせていると旦那さまの口から。
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