第104話 魔王と勇者は、日本で初の販売をしたかも? (7)

 と、同時にエヴァの口から驚嘆が漏れる。


「旦那さま、どうしたのですか~? 急に笑い始めて~?」


 すると我が家の殿は相変わらず、大きく笑みを浮かべながら。


「わかったけぇ~。オジサン~、家の女房達に下ネタを言わないようにしてや~」


 こんな言葉隣の御主人に返した。


「ハァ、上島~。儂は別に下ネタなど言ってはいないぞ。夫のいる女性ならば、長い物に魅入るのは当たり前じゃ~。なぁ~。母ちゃん達~?」


 何の話を二人はしているのか。儂には良くは解らないのだが?


 我が家の殿から、儂とエヴァに下ネタを告げるなと諫められた。隣の御主人は、今度は儂とエヴァに長い物が好きだよな? と、同意を求めてきたのだが。


 まあ、ここまで聞けば、姫を産んだことのある儂には理解ができたよ。


 だから儂は自身の脳内で、『あああ~、そう言う事か~?』と、思ったのだよ。


 でも殿のもう一人の妻であるエヴァは、未だ理解が出来ていないようだから。


「な、長い物とは何でしょう~? ちくわの御主人?」と。


 エヴァは困惑をした表情で隣の御主人に訊ねたのだよ。


 すると今度は家の殿だけではなく、隣の御主人も。


「ワッ、ハッ、ハハハ~。そうか~、そうか~。金髪の母ちゃんの方は未だ若いから長い物と言われても、ピンとこんかぁ~?」


 笑いながらこんな言葉をエヴァへと告げた。


「えっ? ちくわの御主人に、エヴァが若いからわからないと言われても……。女性が何で長い物を好むのかなど? これから先もエヴァにはわかりませんよ……」

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