第51話 魔王と勇者さま、日本で初の買い物をする (13)
赤穂市のショッピングモールの店内へと入店した俺達は先ず、二人の荷物を入れる為のキャリーケースを購入──。
その後は、財布やハンカチ、鍵。そしてスマートフォンかな?
まあ、次期には色々な小物を入れることになるであろう、バッグを購入──。
エヴァは先程の小学生達がランドセルを背負っている姿を見て、『可愛い~、可愛い~』と、言葉を漏らしていたぐらいだから、リュックサックタイプの皮でできたバッグを購入──。
そしてレヴィアの方はというと? 俺と年齢の方も余り変わらないので、やはり落ち着いた感じの肩にかけることが可能で、手に持つこともできるタイプのバッグをチョイスして購入したのだ。
でッ、その後俺達家族は、二人の奥さまの下着がいるだろうなということになり。奥さま二人のランジェリーを購入する為に、ランジェリーコーナーへと移動──。
俺自身、多分? 産まれて初めての経験だから、年甲斐も無く、かなり緊張……。
俺の心臓の鼓動が妙に、『ドクドク』と、耳の奥まで聞こえてきたような気がしたのが、産まれて初めて女性──。妻達とのランジェリー購入を堪能した俺の印象だった。
まあ、最初は、ランジェリーコーナーに入るのが恥ずかしくて……。他人の目が気になって仕方がなかったよ。
特に家の奥さま二人は、他人の目を気にせずに……。
と、いうか? 他の家の奥さまもそうなのかな?
とにかく他人の目など気にしないで。
「殿~、これなどどうだろうか~?」
「旦那さま~? これはエヴァには派手でしょうか~?」
家の奥さま達二人は、自身の細くてしなやかな指先で、色々な色と形の下着を掴み持っては、夫の俺に見せてくれて訊ねてくるのだよ。どの色、形の下着がよろしいのか? と。夫の俺の趣味を尋ねてくれるから嬉しくて仕方がないのだが。
何せ、俺自身、女性とのランジェリーコーナーに入るのは初めての経験……。
だから俺は、自身の頬を桜色に染めながら俯き、自身の両手をモジモジとしながら。「う、うん」とだけ言葉を漏らすのが精一杯……。恥ずかしそうに頷きながら答えたのだよ。
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