第49話 魔王と勇者さま、日本で初の買い物をする (11)
まあ、家のエルフな奥さまは、俺にまたごく当たり前台詞を告げてきた。
う~ん、でも、俺の新妻さま可愛いから許すとするよ。
だから俺はエヴァに対して、まわりからさり気なく妻達の顔を見ては、自身の顔を緩め鼻の下を伸ばしている男達のように。俺自身も顔を緩め鼻の下を伸ばし。「あ~い」と、エヴァに言葉を返す。
まあ、返すだけなら、俺のこのだらしない表情を見て、今度はレヴィアが嫉妬心をあらわにしそうだが。俺はエヴァに言葉を返すと直ぐにレヴィアの細くてしなやかな指に、自身の指を絡め、優しく『ギュ~』と握る。
そして握り終えると、「早く店内に入ろうか~」と、二人の告げ。店内へと向かう。
でッ、店内に入ると、またお約束のようにエヴァが、「す、凄いですね~。旦那さま~」と、声を大にして叫び、絶叫をした。
すると周りに居た人達が『何々?』と、いった感じで慌てふためきながら辺りを見渡したのだった。
まあ、お騒がせな家の奥さまで、大変に申し訳ない……と、俺は心の中で何度も謝罪をしたのだ。
◇◇◇◇◇
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