第45話 魔王と勇者さま、日本で初の買い物をする (7)

「へぇ~、この日本と言う名の国は、勉学が盛んな国なのですね~? あんな幼い頃から勉学を教えているようですから……」


 エヴァは俺の話しを聞き、信号を渡る幼い小学生達を凝視して驚愕をするのだよ。


 この日本があんなにも幼い頃から勉強をさせることに正直驚いていたのだ。


 まあ、俺は幼い頃から見てきた。ごく当たり前な子供達の登下校の様子だから。


 今迄は全くといって良い程気にしたことはない。


 でもエヴァに色々と問われたら、確かにこの日本という国は凄いなと思う。


 こんなにも幼い頃から勉学をさせることが当たり前だと思っている国だからね。


「レヴィア~?」


 俺がエヴァの問いかけの後、脳裏で色々思案をしていると。我が家の勇者さまは、今度は我が家の魔王さまに声をかけた。


「ん? 何だ~。エヴァ~?」


 我が家の魔王さまは、我が家の勇者さまの呼びかけに答える。


「あの~、旦那さまとレヴィアの間にできた姫は、今どれぐらいのお歳なのですか~?」


 相変わらず横断をしている子供達を興味津々で見ていた我が家の勇者さまは、我が家の魔王さまへと問いかけた。


 俺とレヴィアとの子は何歳ぐらいなのかとね?


 う~ん、そうえば、確か~? レヴィアが漏らしていたね。俺達二人に子がいると。先程俺とレヴィアが口論になった時に漏らしていたのだが。二人の口論が終わると同時に、レヴィアは子の話しをしなくなったので、俺も訊ねることはしなかった。


 う~ん、でも、今のエヴァのレヴィアへの問いかけによると。


 どうやら俺の子供は娘らしいのだが。一体俺とレヴィアどちらに似ているのだろうか?


 俺は興味津々に思う。


 そして、できれば、俺似では無く。超がつくほど煌びやかで美しい魔王さまであるレヴィアに似ている方がいいだろうな? と、思う。


 う~ん、でも、何処か少しぐらいは俺に似ているところもないかな~? と、いった期待感も少しはある。


 まあ、そんなことを俺は、色々と嬉しそうに思案をしていたら。


「う~ん、そうじゃなぁ~?」


 レヴィアはエヴァにこう言葉を返すと。車窓から外を見渡し始めた。


 でッ、少しばかり見渡すと──。


「あのと……。あの辺りと変わらぬぐらいの歳だと思うが~?」

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