第44話 魔王と勇者さま、日本で初の買い物をする (6)
まあ、こんなことを考えながら、赤穂市のショッピングモールへと向かう俺達夫婦──。信号で停車する度に時間の為もあるのだろうか?
横断歩道を小学生や中学生などが帰宅の途につく為に制服姿で横断をするのだが。
その姿を見て奥さま二人は興味津々……。
「だ、旦那さま~。あの子供達を見てください~。かわいいですね、本当に~。あの小さな子供が背負っている物は何ですか~?」
我が家のエルフさまが、下校中で横断歩道を渡る小学生達が背負うある物を見て興奮──。
何か? と、俺に訊ねてきたから。
「あああ、あの子供達が背負っている物はランドセルだよ~」
俺は、後部座席へと、振り返りながらエヴァへと答えた。
「へぇ~、あの子達が背負っている物はランドセルという物なのですね~? そうか~? いいな~。う~ん、でも? 旦那さま~。子供達みなが背負っているように見えますが~? この世界の子供達はみながあのランドセルという物を背負って歩くのでしょうか~?」
またまた我が家のエルフさまが俺に訊ねてきたよ。今度は少しばかり困惑をした表情でね。
「う~ん、この世界というか? この世界の中の、今エヴァがいる日本の子供達のみが学校と言う名の学び舎へ通う時に、教科書と言う名の書籍がいるので。その書籍を小さな子供達でも簡易的に運べるカバンとして作られたのがランドセルなのだよ」
俺は簡易的ではあるが、レヴィアに説明をした。
「では旦那さま~? 私と旦那さまとの間に子が授かり、産まれれば。私達二人の子供もあのような制服着衣をして、ランドセルと言う物を背に担いで、学校と言われる名の学び舎へと通うのでしょうか~?」
今度は我が家のエルフさまは、妻らしいことを俺に訊ねてきたのだよ。
う~ん、でも、俺は日本国籍があるけれど? 我が家の奥さま達二人には日本国籍がない。
だから二人の間に子ができたら、幼稚園、小学校、中学校……。高校に大学と子供を通わせることって可能なのだろうか?
俺は少しばかり思案を始めた。
う~ん、でも、思案をしても俺にはよくはわからない?
それに二人との間の子ができるのは未だ先のことだから、その時に皆で思案をして対処をすればいいか?
と、ぐらい。安易に考えて。
「うん、そうだね~。俺達の間に子ができたら。まあ、幼稚園からになるとは思うけれど。子供達を入園させようか~?」
まあ、こんな感じで安易な言葉でエヴァへと返した。
「ん? 旦那さま~。幼稚園ですか~? そんな学び舎もあるのですね~? この日本は~?」
「うん、そうだよ~。幼稚園や小学校だけではなく。保育園に中学校と……。後は高校に大学や専門学校という物も未だ先にはあるよ。エヴァ~」
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