『水』『音』『光』 【1】
───この国には、人魚の瞳が金色に光り輝くという伝説があり、人魚の瞳を求める密漁者がいる。
あくまで伝説は伝説であり、事実は違うことはよくある。
しかし、残念な事に静寂に包まれた神聖な海を騒がすのは、いつだって欲にまみれた人間達なのであった…………。
自由に海を泳いでいた人魚たちは、姫の警告を受けて速度を上げ、海の底へと深く、深く逃げていた。
人魚姫は、海の民を護るために一人で残っていた。
(また来ましたね…………静かなる海を脅かす愚か者が……………)
そっと息を吐き出す姿は哀しげでもあり、吐息の泡は四方へ小さく消えていく。
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