【2】
「じゃあ、もう少し歩くぞ!」
「う、うん」
手をミルの方へ差し出すと、案外すんなりと握ってくる。
冬で、しかも夜。
寒いけれど二人が手を繋いだら、体温が上昇し、ぼんやりと暖かくなる。
「あ、花火が上がった」
森の少し奥にある丘の上に座ると、花火
が上がった。
「そろそろ流星群くるかな?」
「多分な」
花火が鳴ったということは、そろそろ星が落ちてくるぞという合図。
夜も遅く、森は静かで暗い。
「うわぁ~」
けれど、上を見上げるミルの目は単純に星を楽しんでいた。
──見上げると、視界を埋め尽くす流星群の数々。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます