神との誓は永遠に

私が生まれた理由

神は理不尽だ。

私からこの世界の美しさを知ることを奪ったのだから…

私に名は無く、母も父も私が生まれた時にはいなかったらしい。

私が生まれた時代は、大変な時期だったらしい。

ずっと雨が降らず日照りが続き、自分たちの食料を得ることさえ死にものぐるいだったその時代だ。

私を産んだ親は、きっと高い身分では無かったのだろう。だから、別に母や父を恨んだりしているわけでもない。

私が今、不自由のない生活を遅れているのは

その親のおかげだからな。

私が捨てられた場所は、山奥だった。

いつ死ぬかもわからず、何もわからない赤ん坊だった私は、ただただ泣いていたそうだ。

そんな、山奥をたまたま通りかかった王宮の王子が赤ん坊の私を抱きかかえ王宮【ラクエル】につれて行ってくださった。

王子は、私にメイ･ラクエルという名をくださった。

それから17年…

私が捨て子であったことを知らされた。