荒削りなストーリー展開や、人物の心の感じ方に疑問を持つ部分もありましたが、主人公が物語のすべての中心となって展開していくというありがちなストーリーとは視点が違っていて、カクヨムによくある、途中でダレる展開のものとは違い、最後まで読み続けることができました。反乱分子と王国軍の協力するまでの流れが唐突すぎるな、とは思いましたが、総じて面白い作品でした。
人間誰にだって夢や希望がある。それはおっさんにだって言えること。どんなに年を取っても、何かを成し遂げたいと思って只管に突き進めば夢は叶うもの。おっさんだからと言って甘く見てはいけません。長年生きたからこそ生まれる閃きや発想は捨てたものではありません。おっさんが夢を追い掛けて努力する姿に心を打たれ、此方まで励まされているような気分になります。私もその一人です(笑)年を取って何事に対しても諦念を抱きがちな世の中だからこそ読んで欲しい一作でございます。