緋色の英雄譚

奏佳(そうか)

プロローグ

英雄譚

 ヒーローに憧れたことがないと言えば、嘘になる。

 ただ、そんなのは現実を知らぬ子どもの戯言だと頑なに目を逸らしていた。

 世界なんて救えなくていい。

 大切な誰かを守れる、"その誰か"だけのヒーローになれれば、それ以上は望まない──つもりだった。

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緋色の英雄譚 奏佳(そうか) @nostalgia_1210

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