バレンタインデー



朝、3人で学校へ行くと女の子達が沢山寄ってきた。


「ソウヤ君!チョコ受け取って!」


「シュン君!チョコ受け取って!」


「あ、今日バレンタインか。さんきゅ」


「おおきにな」


リョウタロウを差し置いて2人にだけ大量のチョコを貰っている。


「ねぇねぇキョウコちゃん、俺には?」


「んなもんねぇよ!誰があげるか!」


「そんなぁー!」


リョウタロウは拒否られその場で崩れ落ちる。


「ドンマイ」


「良かったら俺の分けてやろか?」


「そんな施しは受けない!きっと俺にもくれる子がいるはず…!」


と意気込んでると…


「あの…リョウタロウ先輩…」


後ろから声が聞こえた。


振り返ると可愛らしい女の子が顔をほんのり赤らめモジモジしている。


「リョ、リョウタロウ先輩、これ…そ、それじゃっ


チョコを渡され…


「っしゃぁー!ついに俺の時代がき…」


チョコを…


「なんでチロルチョコ…」


リョウタロウは軽く凹んだ。


「でもチョコには変わりないだろ、良かったな」


「なんかリョウタロウ君が可哀想になってきたわ…」


「シュン、心配するだけ無駄だ」


「もう良い!こうなったらコイツを恋人にしてやる!」


リョウタロウはそう言ってチロルチョコにキスした。


「ほらな?」


「立ち直り早っ!って、やけくそかい!」


「どうした?2人共」


「「はぁ…なんでもない…」」


ため息をつくソウヤとシュンを他所に、新たに出来た恋人に幸せそうなリョウタロウであった。


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