短かった恋


「ソウヤ、俺彼氏と別れた」


「は?振られたのか?」


リョウタロウの一言に若干驚いた様子のソウヤ。


「ううん、振った」


「もったいねぇー、なんでまた」


「お母さんが恋しくなって」


突然意味のわからないことを言われ開いた口が塞がらないソウヤ。


「どういうことだ」


「ソウヤという名のお母さん!」


「いつからてめぇのお母さんになったんだこのクソボケがぁっ!」


パッシーンとリョウタロウの頭をはたく。


「コレコレ、コレがなきゃ物足りなくてさ!」


あっけらかんとした表情で告げるリョウタロウ。


そんなリョウタロウにソウヤはため息を吐いてボソッと呟く。


「結局このパターンか…」


それでも何だかんだ言っても友達を辞めないソウヤであった。


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