ついに


「おはよーソウヤ!おはよーソウヤ!おはよーソウヤ!」


「朝っぱらからうるさい!連呼すな!…って、誰こいつ?」


朝からハイテンションなリョウタロウと低血圧で不機嫌なソウヤ。そして…


「俺の彼氏!アズサって言うんだ!」


「え…」


「ども」


アズサは軽く挨拶した。


「良いだろー!しかもイケメン君!」


誇らしげなリョウタロウにソウヤがある質問をぶつけた。


「君、人間…だよな?」


「そうですけど?」


そりやそうだわな、疑いたくもなる。


そしてまたしてもソウヤからの質問が投げかけられた。


「コイツ…リョウタロウのどこが良いんだ?」


すると速攻で返ってきたのは。


「顔」


「あ、そう…」


今度はリョウタロウに聞いてみた。


「ソイツの何処を好きになったんだ?」


するとリョウタロウも速攻で。


「顔!」


と答えた。


似たものどだなと思いつつ、ソウヤは気を使ってリョウタロウとアズサに、一言、


「恋人が出来て良かったな、幸せにして貰えよ。んじゃ俺先行くわ」


そしてソウヤの本音は…


「あー、これで暫くは安泰だな」


と思っていた。


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