運命的な出会い
ソウヤと友達に戻ってから次の日の昼休み。
コンビニで買ったおにぎりを食べるソウヤに俺は走り寄って
「ソウヤ!さっき彼女が出来た!」
と報告をした。
するとソウヤが、俺がお姫様抱っこしてる彼女を見て固まった後、ゆっくり口を開いた。
「リョウタロウ…1つ、いや2つ良いか…?」
「ん?」
「これ子猫じゃねぇか!しかもオスだろうが!」
そう、俺が抱いてるのはちっちゃな黒い子猫。
「超可愛くね?擦り寄って来たから彼女にした!」
「オスは彼女じゃねぇ!つかそう言う問題でもねぇ!」
なんだよ、拗ねてんのか?
「でもソウヤとはもう普通のダチに戻ったしフリーだから良いじゃねぇか」
「いつ俺らが付き合った事になってんだよ!」
ソウヤが捲し立てるが気にしない。
「んー、名前どうしようかなー」
俺は新しい彼女にチューをしながら考える。
「話聞け!つかお前ん家猫と犬は飼えねぇだろ!元いた場所に返して来なさい!」
ソウヤ、まるで恋人通り越してお母さんみたいだ。
「えー、じゃあソウヤが代わりに面倒見て、俺通うから!」
「なんでだよ!嫌に決まってんだろど阿呆!」
「…ダメ?」
俺と子猫が下からソウヤを見上げてウルウルの瞳で言う。
するとソウヤが根負けしたのか脱力したままこう言ってくれた 。
「…新しい飼い主見つかるまでな…あくまでも仮な!」
ソウヤったらやっさしー!
やっぱ持つべきものは親友だよな!
「やっぱソウヤ大好き!」
「それもう聞き飽きた」
こうしてなんとか無事に俺の彼女?はちょっとした遠距離恋愛にはなったがソウヤのおかげで別れなくて済んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます