2020年のMLBの主な変更点


※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。



●開幕延期

 2020年のMLBは、アメリカ時間3月26日に開幕の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に延期となった。約4か月遅れとなり、7月23日に開幕となる。トレード期限は1か月延期で8月31日。



●60試合制とタイブレーク

 本来ならばMLBは162試合制だが、2020年は100試合以上減って60試合制に。また、マイナーリーグは史上初の中止となった。


 延長に突入した場合はタイブレークとなり、ノーアウト・ランナー二塁から開始する。タイブレークの導入は史上初。延長が何回までかは制限が設けられていない。

(ポストシーズンはタイブレークなし)



●3地区制とDH制

 MLBの30チームは2つのリーグに分かれ、さらに東部・中部・西部の3地区(各地区5チームずつ)に分かれる。


 2020年のレギュラーシーズンは、移動を減らすため、同じ地区のチームのみと対戦する。同じリーグのチームとは10試合ずつ計40試合、別のリーグのチームとは4試合ずつ計20試合の対戦となる。


 試合はDH(指名打者)有りとなり、ナショナルリーグでは史上初のDH制導入となる。



●60人枠

 MLBには「40人枠」と呼ばれるものがあり、その40人から選ばれた26人(2019年までは25人)が「アクティブロースター(アクティブロスター)」としてメジャーの試合に出場出来る。


 2020年は、最大60人を登録する「プレーヤープール(60人枠)」が設けられた。その中からアクティブロースターが選ばれるのだが、その人数は開幕時には30人、2週間後に28人、そのまた2週間後に26人となる予定。遠征時には、予備の選手を3人まで同行させる事が出来る。


 9月のロースター拡大(セプテンバーコールアップ)は、2019年までは40人登録可能だったが、2020年からは28人までと予定されていた。しかし、ロースター拡大は無しとなった。


※開幕4週間で26人に減る予定だったが、減らずに28人を維持する事になった。帯同可能な選手は3人から5人に。



●オールスター中止

 オールスターゲームは、ロサンゼルスのドジャースタジアムで開催される予定だったが、中止となった。中止は1945年以来2度目。


 2021年はアトランタのトゥルーイストパーク(サントラストパークから改名)で開催され、2022年にドジャースタジアムで開催となる。



●感染拡大防止策

 メジャーリーガーは、日本のプロ野球選手と比べて、唾やヒマワリの種を吐く事が多い。グラウンド内だけでなくベンチ内でも普通に吐き出すが、感染拡大防止のため、唾などを吐くのが禁止される。ガムを噛むのは許可される。


 ピッチャーが指を舐める事も多いが、これも禁止。代わりに、湿らせた布をポケットに入れておく事が許可される。


 ハイタッチなども禁止。しかし、実際には唾を吐いたりハイタッチしたりしている(罰則はない)。


 乱闘やグラウンド内の口論も禁止で、審判への抗議は6フィート(180センチ強)以上のソーシャルディスタンスを保つ必要が有り、これより近付くと退場になる。


 試合前のオーダー表交換は、紙ではなくアプリを使用して行う事になった。



●故障者リスト

 10日間と45日間の故障者リストの他、新型コロナウイルス用の故障者リスト

が設けられる。



●スリーバッターミニマム

 いわゆる「ワンポイント禁止」のルール。ピッチャーは、最低3人のバッターと対戦するか、イニングの最後まで投げなくてはいけない。2020年からの導入が決まっており、予定通りに導入される事となった。


※詳しいルールはコチラ(↓)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884198528/episodes/1177354054889477422


 野手の登板は点差が開いた場面などに限定される予定だったが、2020年は導入されない事になった。



●ポストシーズン出場枠拡大

 例年であれば、ポストシーズンに出場出来るのは各リーグ5チームずつ。地区優勝3チーム+ワイルドカード2チームのみ。


 2020年は枠が拡大されるとも言われていたが、発表がないまま開幕の日を迎え、開幕とほぼ同時に、8チームずつに拡大すると伝えられた。


 各地区上位2チームずつ(各リーグ6チーム)に加え、3位以下の中での上位2チームがワイルドカードとしてポストシーズンに進出する。各リーグ15チーム中8チーム(計30チーム中16チーム)がポストシーズンに。


 これまでのポストシーズンは、ワイルドカードになるのは「地区優勝を逃した中で上位2チーム」だった。この2チームが1試合のみのワイルドカードゲームを行い、勝った方が地区シリーズで勝率1位のチームと対戦する(勝率2位は3位と対戦)。


 2020年は、ワイルドカードを含めた8チームが「勝率1位と8位」「2位と7位」「3位と6位」「4位と5位」の組み合わせで対戦する「ワイルドカードシリーズ」を行う。このシリーズは2戦先勝方式で、最大3試合。勝った方が地区シリーズに進む。



●ダブルヘッダーは7イニング制

 アメリカ時間の8月1日から、ダブルヘッダーの日は2試合とも7イニング制で行われる事になった。8回からは延長戦扱いで、タイブレークとなる。


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