OAAについて


※解説は間違っている可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。



●OAAとは

「Outs Above Average」の頭文字を取ったもので、日本語にすると「平均を越えたアウト」ぐらいの意味になる。


 OAAは「外野手の平均より多く取ったアウトの数」を表し、外野手の守備能力を評価する指標の1つ。



●OAAの算出方法

 OAAを導き出すには、キャッチプロバビリティーを元に足し算と引き算を繰り返して行く。


※キャッチプロバビリティー=外野フライ(ライナーを含む)を「平均的な外野手だったら●%の確率で打球を捕る」という数値。



・キャッチプロバビリティーが「65%」の打球を捕ると、OAAは「0.35(=1.00-0.65)」上昇する。


・キャッチプロバビリティーが「65%」の打球を捕れなかったら、OAAは「0.65」下がる。



 キャッチプロバビリティーが高い打球(捕りやすい打球)の場合、捕っても評価は上がりにくく、捕れなかったら評価が大きく下がる。


 キャッチプロバビリティーが低い打球(捕りにくい打球)の場合、捕ったら評価が大きく上がり、捕れなくても評価が下がりにくい。



「35%捕った/45%捕れなかった/90%捕った」だと「0.65ー0.45+0.1=0.3」という計算になる。


 このような計算を続ける事でOAAが導き出される。


 あるシーズンのOAAが20だったら、その選手は「平均的な外野手よりも20個多くアウトを取った」という事になる。


 OAAが0だと、平均的な外野手という事になる。取ったアウトが平均を下回った場合、OAAはマイナスになる。



●OAAの穴

 OAAは2017年に登場した新しい指標であり、画期的な指標だと言える。


 OAAはキャッチプロバビリティーに依存した指標であり、キャッチプロバビリティーは外野フライ(ライナーを含む)に限定したデータである。


 OAAは「外野フライの捕球で何個のアウトを取ったか」に注目したもの。「率」ではなく「個数」なので、フライを捕る機会が多い方が有利になる。

(エラーが多い選手の場合は、機会が少ない方がいい?)


 OAAを比較する際は、一定数以上のフライを捕った選手に限定した方がいいかもしれない。



 また、OAAが注目しているのは捕球だが、外野手を評価する上で送球を考慮に入れない訳にはいかない。


 つまり、OAAだけでは外野手の全てを評価出来ない。「OAAが優れている」というだけでは「外野手として優れている」とは言い難いのだ。


 送球を評価するとなると、例えば、以下のような評価基準が考えられる。


・送球によって何個のアウトを取ったか


・送球によって何個の進塁を防いだか

(外野手が強肩だと、ランナーが進塁を躊躇う事がある)


・送球によって何点の失点を防いだか



 仮に「送球によって外野手の平均より何個多くアウトを取ったか」という指標があったとして、その数値とOAAを合計すれば、その選手が「捕球と送球によって外野手の平均より何個多くアウトを取ったか」が表される事になる……と思う。


 素人の私が考え付く事なので、頭がいい人たちは、これくらいの事は考えていると思う。

(「あまりいい指標じゃないな」と考えている気もする)



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