雪村VS...

「レディース&ジェントルメン!!」

DJがそう言うと闘技場の周りのライトがチカチカと光る

観客も盛り上がる そして

DJ「今回のスペシャルマッチが始めるぜぇ!!」

DJ「今回戦うのはこの2人 まずはこいつ」

DJ「今日もこいつの凶器が炸裂かぁ!?中華包丁を振り回すその名もブラッディ!!こいつの前にたった奴は手首が残ってる奴は居ないぞぉ!!」


ブラッディ 巨漢であるが筋肉こそあまり無いがとにかく体格がデカい

そんな男が中華包丁を振り回しステージに入る


クマ「危ねぇデブ野郎だなぁ...ルールは相手が動かなくなるまで...か」

クマはルールが書いてある紙をぐしゃと握り捨てた

ベル「まぁ相手が武器を持ってるし、実は私も雪村に取っておきの武器を渡しておいたから☆」

クマ「隊長セレクトなら安心だな何を持たせたんだ?」

ベルはニンマリと笑みを見せ言った

ベル「秘密ー!!」

クマは嫌な予感がした


DJ「続いてはこちらぁ!!あの学園とタイマンを張っていたメンバーの1人ィ!!雪村ァ!!ここのオーナーからの選抜メンバー!!どんな野郎か見物だな!!」


現れた雪村の手にはなんと木製のバット


クマ「隊長...あれ...ねぇ...」

クマはベルを睨みつけるが

ベル「頑張れー!!いけるイケるぅ!!」

クマは頭を抱えていた


ステージの上では


雪村「なんだこのボストロールみたいなやつは近寄りたくないな」

雪村は軽べつするかのような視線を送る

ブラッディ「なんだこいつただのガキじゃねぇか!つまんねぇーな!!」

ダルダルの顎を動かしながら叫ぶ

雪村「あぁ...帰りたい」


DJ「時間無制限 勝敗は動かなくなるまで!!

それでは両者レディー...ファイト!!」


クマ「あぁーあ...見てらんねぇよ」

クマはうなだれる

ベル「そうだね前までの雪村なら負けてるかもね、でも...今なら」

ベルはそう言いニヤリと笑う

クマ「??」


ブラッディ「うおおおおおお!」

叫びながら中華包丁を持った手を上に上げ走り込んでくる

雪村「やだやだ来ないで欲しい」


と言いバットを構える


ブラッディ「しねええええええ!!」

そう言い両手を雪村に向かい振り下げた

が雪村はブラッディの股の下をスライディングで避け後ろに回る


雪村「デブ痩せろ遅い」

そう言うと雪村はフルスイングでブラッディの膝を叩いた

だが...


ブラッディは沈まないしかもニタァと笑い振り返る


クマ「ありゃあ...痛みを感じてないなぁ」

ベル「頭がイッちゃってるんだねっ☆」

クマはベルを細い目で見る

ベルは気にせず応援を続ける


雪村「...クソデブが」

ブラッディはゆっくりと雪村の方へ体を向ける


ブラッディ「ガッハッハッハ お前なんて怖くもなんともねぇ!痛くねぇもんなぁ!」

雪村「痛くないのか...なら」

ブラッディ「今度こそ両肩奪い取ってやるよォ!!」

ブラッディは雪村に中華包丁を思いっきり振り下ろす

雪村は大げさに避けるわけではなくただ体を横にしてするりと避けた


そして雪村はブラッディの首元に飛びかかり肩車の状態で乗った

雪村「やだやだ...さっさと終わらせよ」

そう言うと雪村はバットをブラッディの首の下に通し両腕でバットを持ち首を締め上げた

ブラッディ「グホォウ...!!」

雪村は無言でどんどん力を入れていく

ブラッディは中華包丁を頭の上に振りかざしていくが腕が短い&お肉のせいで腕が上がりきらない

そして...ブラッディは倒れた


雪村はブラッディからゆっくり降り言った

「武器も人間も大体一緒だよ お前を壊すなんて容易いもんさ俺のカスタムした武器の方がよっぽど壊れないね」


ゴングがなり試合は終了した


クマ「なんだやれば出来るじゃねぇか」

ベル「今までなんだと思ってたのさ」

クマ「いや...変態カスタマーかと...戦えるなんて思ってなかった」

ベル「前はそうだったろうね銃の扱いは上手いけど近接は苦手分野だったみたいだけど..彼なりに努力したんだろう」

ベルは淡々と答えた


クマ「次はオレが行くかなぁ!?」


ベル「その必要は無いよ今回の名目は雪村がどこまで出来るかを見たかっただけだしそれをみんなに見てもらったかっただけ」

ベル「それにクライアントが雪村がどこまで使えるか確認したかっただけだしね」


老人が歩いてやってきた

老人「大丈夫そうですな」


ベルは嬉しそうに

ベル「あったりまえよ!うちのメンバー舐めんなよォ?」

老人「ハッハッハ」

そんな老人を見てベルは急に真顔になり老人の耳元で言った

ベル「次試すような事したらぶっ殺すからなぁ...?」

老人は笑顔を向け言った

老人「こわいこわい、わかりましたよ」


ベルは後ろに下がった

雪村も丁度戻ってきたところで闘技場を後にした


そして事務所に戻り改めて仕事依頼の内容を知らされる


ベル「ではミィーティングを始めまーっす!内容は...学園ナガレの回収 名前は...凛 」

「こいつは2日後取引で売られる人間見たいで、なのでその取引の現場に押し入りさらってきちゃおうという」

「名付けてゴリ押し作戦です!」

「異議のある人ー!」


クマが手を上げようとすると指先スレスレに弾丸が飛んでくる


ベル「異議のある人...??」

静まり返る事務所


ベル「無いようなので決定でーす!」

「では各自解散!オツカレェイ!」

ベルはそう言うと社長椅子に飛び乗り座り寝始めた


クマ「この先不安だなぁ...」

そして各自自由行動を始めた

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