第10章終了時点 主要キャラ解説④

 主要キャラだけなのに、案外と多い……。

 以下、ネタバレあり。










ギド・オルグレン:『老公』

オルグレン公爵。愚息達の王国動乱を利用し、膿を出しきる策を実行。苛烈。

不幸だったのは、ギル君以外にその思想が受け継がれなかったことか。

幼い頃、レティさんに習ったことの伝承に失敗したのは、痛恨だったろう。

『炎魔』の塔を秘密裡に研究させていたことも、悪手ではあった。

※書籍版ではもう少し、どうにかする。

※若い頃は、ギル君そっくり。


ハーグ・ハークレイ:『大騎士』

ギドさんの股肱。忠義一筋。ギドさんの最後の命を果たしてみせた老将軍。幼い頃、レティさんから騎士としての在り方を教わっている。

オルグレンが初動で作戦を成功させたのは、この人の指揮能力及び『紫備え』が傑出していたからで、他に理由は何もない。それすらも、無理を重ねている。

そして、如何な老大騎士であっても全知全能ではなく、王都駐留軍の兵站は初動以降大混乱。大樹での苦戦もあり引き揚げに応じるも、結果として既に限界を超えていた汽車網が破綻。崩壊を早めた。

東都において、リサさん、レティさんという怪物二人と相対。最後の意地を見せた。

※オルグレンの敗因は『汽車を使えば補給はどうにか出来る』と安直に考えていたことに尽きる。違うの。配るまでが御仕事です。

※残念ながら魔王戦争以来、侵攻作戦を放棄していたオルレグンに、王都を維持しながら、北と南に軍を進める能力はそもそもなかった。

※書籍版ではもう少し善戦出来る……筈(自信なさげ)。


アマラ・ファウベル

アレン、リディヤの同級生。数少ない友人。ドワーフの少女。

南都にある、祖父の店を手伝っている。商才(主に金属、宝飾品系)あり。アレンから、商会に誘われた。

※アレンとは良き友人。傍目から見ているのが楽しい。

※同時に学校時代、アレンが排斥されていたことも知っている。


ダビド・ファウベル:『大工匠』

南都で小さな店を構える、眼鏡をかけてる老ドワーフ。

そも、ファウベル家は西方でも有数の名家。宝飾品の加工で名を馳せている。ダビドはその本家筋。何故に、南都にいるのかは諸々。

頑固で、認めた人間にしか物を売らない。

※アレンから神域の水を受け取った。おそらく、とんでもを作る。

※生前の『流星』とは知人。


テト・ティヘリナ:『星魔』

魔女っ子。教授の研究室所属。

魔王戦争時、人側に降った魔族の末。頭に角あり。

アレンの面接を受け、研究室入り。

数少ない彼直系の弟子で、アレンがしてきた鍛錬方法を全部体験。結果、魔法に関する基準がぶっ壊れている。

アレンに褒められるのが大好きなので、彼に頼みごとをされると、とかくやり過ぎる。具体的には百発単位で上級魔法を乱射してくる。そこに呪符の嵐が加わる。怖い。夢は小さな魔道具屋をすることだが、関係者全員から否定されている。『儲け』という概念が置き去りになるらしい。

同期のイェンと同棲中。

※誰が何と言おうと才媛。が、この子を見てもアレンは『天才』と形容していないんですよね……。

※アレンが『誰でも出来る』とよく言うのは、テトが全部こなして成長したのも大きい。戦犯はお前だったのか……。

※帰属意識はアレンにある為、彼に言われれば普通に国を裏切る。


ギル・オルグレン

オルグレン公爵家四男坊。アレンの忠犬。

web版ではララノアにいた。書籍版では思いっきり、叛乱に巻き込まれている。

……すまんな。すまん。

極致魔法『雷王虎』使いこなす。

※書籍版では見せ場あり。

※アレンに苦言を呈しつつも、従う。だって、わんこだし。


イェン・チェッカー

テト嬢の騎士様。同棲中。

……ちっ。

※愛すべき弄られキャラ。

※奥手に見えて……。


ゾイ・ゾルンホーヘェン

西方辺境伯ゾルンホーヘェン家の御令嬢。半ば勘当されている。

なのに口悪し。問題児。オレっ子。しかし、リディヤ、アレンには頭が上がらない。

口には出さないものの、二人を尊敬していて、憧れている。

エルフ、ドワーフ、人、竜人――獣人を除く、ありとあらゆる種族の血が混ざりあい、同時にカレンと同じ『先祖返り』でもある。

※まー強い。『個』の戦闘能力だけなら、作中でも上位に入る。

※ゾルンホーヘェン家はヤバイ事をしている家系。


スセ・クレンビシー

少数民族中の少数民族、半妖精族の少女。

お調子者で毎回、アレンにお説教を受けている。

けれどもそれが嬉しい。構ってほしい。アレンのことを『主』と呼ぶ。

※教授の研究室内でも一番危ない子。

※歌を歌うことで、対象の魔法を極限まで増幅する能力を持つ。

※人族に対する不信強く、アレン個人を信頼していても、他の人族の運命とかどうでもいい。むしろ、滅ぼすかの? くらい。


ヴァル・ウークース:ウィル・ウークース

エルフとドワーフの混血の姉弟。双子。

そもそも、仲が決してよくないエルフとドワーフの混血……の時点で、大変にきなくさい。詳細は省きますが、アレン、リディヤに保護され研究室へ。

結果、初めて『家族』を知った。以来、アレンを崇拝していて、彼のやり方をそっくり真似ている。

※エルフの魔力と、ドワーフの力と頑健さを併せ持っている。

※アレンに命じられたら、普通に特攻すら厭わない狂気性を持つ。


ユーリ

南都出身の人族の少年。孤児。

アレンに憧れ、アレンの活躍を聞き、アレンを目指した新世代。

物静かだが、諜報謀略の才あり。

※リンスターが運営している孤児院の出。そこの院長先生からアレンとリディヤの活躍を聞き、魔法士を志す。

※自暴自棄だった自分を救ったのが、アレンの活躍だった。その為、彼からすると、アレンは神様同然。しかも、その神様、優しい。ますます崇める。

※将来はアレンの役に立つ。それが彼の夢。


アトラ:大魔法『雷狐』

可愛い。癒し。

イラストまで近づいて来た。頑張る。


リア:大魔法『炎麟』

可愛いその②。癒し。

アトラよりもお喋り。


レナ:大魔法『氷鶴』

可愛いその➂。不遇。

最近、ティナに文句を言っているらしい。


 はぁ……長かった。

 リナリアさんと、ローザさん、偽聖女様を書かないのは、存在そのものがネタバレでしかないからです。

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