第10章終了時点 主要キャラ解説➂

 主要キャラだけでも、多いなぁ。

 以下、ネタバレを含みます










ワルター・ハワード:『ハワード公爵』『北狼』

ティナ、ステラの父親。

リンスターが派手なもので、誤解されているようですが……戦場においてはハワード家の方が強いです。『軍神』の家系。始祖以来、戦場で敗北を知りません。大スキピオ、ダヴーばりの不敗。

1巻で『武門としてのハワードは云々』とのたもうていましたが、仮にステラとティナが極致魔法覚えずとも、ハワードは不敗だと思う。リンスターが『個』なら、ハワードは『集』。

軍組織としては、厳冬期に作戦行動して死者、落伍者零がデフォルト。戦場で、温かい食事を一日三食、おやつ付で出してくる。対戦国の将官が匙を投げるレベル。

基本的には良識人+娘を想っている。まぁ、教授、リカルド(書籍だとリアム)を盟友にしているあたり……一筋縄でいく人物じゃない。

……だってですよ? 

この人、公爵なわけじゃないですか? 

その人が『忌み子』の裏の意味を知らないと?? 

まさかまさか。知っていて……アレンを召喚したんですよ。

以降、教授、リカルドと結託し、アレンの引き上げ策を提案。大恩あるしね。ティナは暴走の兆候は皆無だったけれども。それでも、大恩は大恩。

※基本的には苦労人気質。そして、愛国者にして現実主義者。

※平然と強い。真正面からじゃ、勝てるキャラの方が少ないですな。で、真正面からの戦闘とか絶対にしないし、させてくれない。1巻のティナ達とやりあったのは例外中の例外。

※奥さんを心から愛しているし、娘達も同様。良識を維持している。


リカルド・リンスター:『リンスター公爵』

書籍版ではリアムさん。

女性が強いリンスター家。何かと苦労は多いと思われる。

元々はリンスターの分家出。で、十六歳のリサさんに拉致され、結果としてリチャード誕生。是非もないよね。

が、そこはリンスター。

才覚無しは公爵になれない。アレンを囲い込むと同時に、彼の情報を国内外で抑えたのはこの人の指示。

結果として、リンスターは興隆した。

各家が『個』の力を衰えさせつつある中、アレンの魔法式を順次導入し、『火焔鳥』の使い手が相当生まれている。やり手。同時に息子、娘達を想っている。

リディヤを救ったアレンには大恩あり。

ワルターが、ステラ、ティナをアレンに取られているのを見つつ、酒を飲むのが楽しい、と思う境地に辿り着いている。強い。

※書籍版の名前は変更は、リカルド=リチャードだから。web版時、当初気付かず。うっかり。

※『紅剣』『火焔鳥』使いこなす。

※ハワード公爵家へ、アレンを送り込んだのは、教授とこの人が噛んでいます。


グラハム・ウォーカー:『ハワード公爵家』『深淵』

好好爺然とした、有能執事長。エリーの御祖父ちゃん。

ハワード公爵家の諜報謀略担当。この人が、歴史の表舞台に現れて以降、帝国は情報をまともに収集出来ていない(出て来るのは、意図的に流されたものだけ)。

ぶっちゃけ、教授とグラハムさんの二人で、帝国を半身不随に出来る程度には怖い。王国内外に『深淵』の異名は伝わっていて、名前を出すだけで相手のSAN値がとてもよく下がる。まともに相手をしてはいけない。何せ、全盛期はアンナさん相手に優勢を築いていた御人である。容易に死んでしまう。

※超優秀。エリーのこと以外に隙なし。

※アレンには感謝している。しているものの、エリーが懐きまくっているのには、内心、忸怩たる想いあり……。同時に、アレン以下の男にエリーを渡す気もなし。おや? これ、エリーはアレンが引き取らないと血が…………。

※エリーの両親の話を1巻以降していないのは理由あり。というか、物語の根幹に関わる。何れ、丸っとエリー巻はやらざるをえない。


レオ・ルブフェーラ:『ルブフェーラ公爵』

まだまだ登場は限られている王国西方の雄。エルフ。

四人の公爵の中では、最も常識人。

北は軍神だし、南は武神だしねぇ……。いやまぁ、先々代とか『狂神』扱いなんですが。そこは無視しておく。

血河を挟み二百年、魔王軍と相対している為、まずは『国土、そして人族防衛』が先に立つ。けれど、動乱時には『古き誓い』を果たす為、全軍をあっさりと東へ向けた。漢である。

海千山千の諸部族が乱立する王国西方を纏めているだかあって、胆力も併せ持つ。いやまぁ、何せ先々代に散々(以下略)。

先代公爵はレティさんの義理の息子。レオさんはその息子。父親は不慮の事故死を遂げている。……表向きは。

※第二部登場キャラで、イラストになるやもしれん人。場面が場面だし。

※でも、web版よりも、熱さの三乗とかなので、レティさんに持ってかれるかもしれない。そうしたら、許して欲しい。僕だって、レティさんが見たいし(何)


リンジー・リンスター:『緋天』『緋血の魔女』

リディヤ達の祖母。大陸最強魔法士。

第二次南方戦役において、エトナ侯国を単騎で蹂躙。僅か三日で全面降伏に追いやった、とんでもない人。この人の名前を出すと、侯国連合内では赤ん坊が泣くのを止め、子供が一切の悪戯を止める。

単なる一魔法士ならば、それでもまぁ……なのだけれど困ったことに、軍を率いさせると、対抗出来る将は北の狼さんか、帝国の老元帥、魔王軍軍師、位しか存在しない。「公女」世界におけるハンニバル。しかも、補給潤沢な。酷い。

先代公爵を十六で攫いリサさんが生まれた。リンスターの女性陣は超肉食が多い。リディヤが奥手なのは、それなりに理由があるけれども、早く曾孫が見たいわぁ、と何時もリサさんに言っている模様。

※アンナさんと同じく、年齢不詳枠。

※リディヤが墜ちていた場合、この人とリサさんで……のつもりだった。

※故に、アレンに対する恩義は深い。リンスターって、蛮族なんですけど、そういうところはきっちりしているんですな。


リーン・リンスター:『先代リンスター公爵』

リサさんの父上。

『触らぬ神に祟りなし』。リンスターの男性陣が旨とするものを体現している。

だけれども、公爵。その能力、推して知るべし。

エトナ、ザナを併合、良く治めただけでも相当な人物。第四次南方戦役では、後方を統括し、フェリシアを賞賛した。

※所謂、お爺ちゃんなイメージ。

※けれども、国内外にその名を知られている為、火急時には出張ってくる。

※こうして眺めてみると、リンスター、駄目な人材がいない。SLGでいったら、ほぼ全員が平均90台。リチャードだけ武が80台なだけ。何だ、この島津家。


ニケ・ニッティ:『北部侯国復興担当官』『鳳雛』

水都の名門、ニッティ家の次世代。

アレン、リディヤの同級生(卒業年次は異なる)。

アレンを嫌い、作者の味方で、苦労がとてもとてもよく似合う男。良し、苦労しようか。楽しいよ、きっと。

王立学校時代、あっという間に駆け上がっていったアレンを苦々しく思いつつも、自らの力量不足を恥じていた。

けれど、そんな出来た子はニケ君他、極少数しかおらず、アレンは散々排斥を受けた。そんな中、些細な事柄からアレンと会話を交わす。

ニケ君はそのことを憶えているけれど、アレンは憶えていないと思っている(※当然、アレンは憶えている)。

水都騒乱下において、自らの力を振り絞り、事を収めようとするも失敗。戦後、アレンに攫われ、一族郎党全てリンスター幕下へ。荒廃する北部五侯国立て直しを委ねられる。

お嫁さん(※強制)は鼬族のユッタ。この子の名前は変更するかもしれない。

将来は総白髪。愛娘がいる模様。

※アレンに目を付けられ=気に入られた不幸な人。そもそも、ため口で話されている時点で、その能力は押して知るべし。

※フェリシアには『負けませんっ! どう虐めてくれましょうか……』。可哀想に……。でも可愛いお嫁さんいるし、いいか。

※アレンを嫌いつつも、その能力をある種、崇敬している。信仰に近い。後々、お嫁さんにそのことを突っ込まれ、頭を抱えるのとか書きたい。


ニコロ・ニッティ:『魔女の弟子』『伏竜』

ニケ君の可愛い弟。才覚あり。

端的にこの子、『英雄の血』が濃い。

水都騒乱時は、そこを実験され骨竜顕現に到った。

要はですね、web版最新話でララノア側が持ちだしてきている、凍結された竜の遺骸があるじゃないですか? あれですら、幾つか大魔法やらを持ち込むと動かせる可能性を持っている。そんなことしたら、勇者様が来てしまう。ヤバイ。

なので、講和条件にかこつけて保護。水都にあった、ほぼ全文献を読んでいる為、水属性極致魔法『水牙鯨』や秘伝も、王国に流出。アレンが暇になったら、解析すると思われます。

幾つかの未来線では、数少ないアレン直系の弟子として、歴史書に名を残す存在となります(ティナ達は『弟子』ではなく、あくまでも教え子)。

お嫁さんはトゥーナさん。そして、結婚が早い。兄よりも早い。

※「公女」未来線のプロットもあるんですが、その場だと凛々しくなっています。師匠の教育が悪かったのか、ちょっとだけ気障に。テト嬢……。

※でも、アレン、テトの言いつけは絶対。研究室の掟『リディヤ先輩には逆らわない。アンコさんは敬う。アレン先輩に頼まれたら答えは一つ『はい、喜んで!』』の忠実な履行者に。

※この子の未来は様々で、どうなるかは作者も分からない。何にでもなれます。



 よもや、その④までかかろとは……。

 次、アトラとかです。


 

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