第221話「今年はプロレスが熱い! 多分……」
あけましておめでとうございます。
そしてお久しぶりです。
もう、これを読んでくれていた方のほとんどが逝ってしまったと思うと、胸が痛み入ります。
生き残ってるのは、京さん位なものでしょうか。
あーあ、自分はもう久しく執筆というものをしていないので、たった数行、文を打っただけで指がつりそうになっていますが、リハビリと思い筆を持った次第であります。
さて、ご存じの通り、いや存じないかも知りませんが、自分はプロレスファンでしす。(とはいえそこまで熱中しているわけでもなく、年に一回はプロレス会場に足を運ぼうと思ってる程度のライト層)
そして、去年はツイッターのご縁でミステルカカオという、昔CMLL・JAPAN(メキシコのプロレス・ルチャリブレの団体)の興行主をやっていた覆面レスラーの方とお知り合いになったので、その方の今の団体「覆面マニア」の興行を見に、群馬と小田原に足を運ばさせていただきました。
さらにカカオさんとお酒を飲む機会まで与えていただいて、プロレスファンとしては感謝感激雨あらしでございます。ちなみにその団体にはARASHIという若手レスラーがいますので、こんな表現をさせていただきました。
なんか、敬語調で書き始めてしまったから、落ち着かん文になってしまった。
さてここからが本題!
2023、2月21日に東京ドームであのプロレスの天才「武藤敬司」が引退をします。それに引っ張られる形で、にわかにプロレス業界が熱を帯び始めているんだと、勝手に俺はそう思ってます。
CMとかにたびたび出たりしてますし聞いたことのある方がほとんどだと信じてます、あるいは武藤のもう一つの姿であるグレートムタの方の名前なら聞いたことがあるかもしれません、ムタは90年代のアメリカのプロレス界で空前絶後の人気を誇っていたのです。
そして2023年1月1日、日本武道館でそのグレートムタと中邑真輔の奇跡の対決が実現しました。
まさかの元日決戦!
えっ、中邑真輔を知らない!!??
そんな、ばかな! 中邑真輔は世界で一番人気があって儲かっている団体WWEのスーパースターです。真輔の入場テーマが流れた瞬間、観客がみんな歌いだしてしまうくらいのスーパースターなんです。
アメリカで有名な日本人と言ったら、それはもう大谷、大谷って言っても晋二郎じゃないからね「しょうへい」の方ね、正平って言っても馬場正平じゃないからね、まあいいや、大谷翔平の次に有名なのは中邑真輔といっても過言ではないくらい、人気です。八村塁とかよりもぜんぜん、中邑真輔です。
で、このWWEという団体なんですが基本的に、基本的というかほぼ絶対、他団体に選手を貸すということをしません。
ところが真輔の要望があったのか、ムタの人気の高さゆえなのか、ムタへのはなむけとして、真輔の出場が決まり、日本で真輔対ムタの対決が実現したのです。
これは本当に奇跡のマッチメイクでした。
発表を聞いて久々にプロレス関連の話で、ワクワクしました。正直何年もプロレスファンをやってれば、対戦カードで目新しさを感じるなんて言うことはありません。そのおっさんファンが震える位の好カードです。
野球で例えるならそれこそ、大谷翔平が誰かの引退試合のために日本球界に帰ってピッチングするみたいなことかなあ。
もちろん、なんとかチケットを手に入れて、元日だったけど、日本武道館に向かいました。
そして試合内容なんですがすばらしい以外の何物でもありませんでした。圧倒的な入場の派手さにまず感動し、そして試合内容にもちろん感動しました。最後スリーカウント決まる寸前には俺はもう泣いていました。
コロナの関係で、本来は声を出すことは禁止なのですが、会場のいたるところから、「真輔―」、「ムター」という叫びのような声援が飛んでいました。あまりにも試合がすごすぎて、そういうルールとか決まりがふっとんでしまった状態だったのです。
ここ十年で、というかプロレスの試合でここまで感動したことはないです。感動度で言うと2008年にXJAPANの復活LIVEを見たときくらいの感動です。
ムタの体はボロボロで、特に膝が悪く、本来ならまともに動くことはできません。
それなのに、激しい技を使うわけでもなく、中邑真輔との見事な呼吸の合わせ方で、すべての観客を魅了しました。
昨今のプロレスのメインイベントは30分を超える激闘が多く、内容も危険な技と激しい技の応酬にならざるを得なく、それはそれでいいんですが、プロレスってそういうことでもないよなと思っていたところに、この1月1日の試合が生まれました。
間の取り方、技の見せ方、激しい技はないのに息をのむ攻防。
まさにムタの集大成、そして真輔の進化が見える試合でした。
試合が終わってもずーっと拍手はやみませんでした。誰も席を立つこともなくずーっと拍手を送り続けました。
普通試合が終わったらすぐに席をたって移動するものです。
それなのに、これで本日の興行は終わりですというアナウンスが流れて、会場が明るくなるまで、拍手はやみませんでした。こんな光景をプロレスで見たことはありません。
プロレス会場であまり聞いたことのない言葉が飛んでいました。「ありがとう」と。もちろん声を出しての応援は禁止されてます。俺も思わず叫んでいました、「ありがとう」と。
そんなわけで2023は最初からとんでもない試合を見ることから始まったのです。ですが、これはまだ2023、1月のプロレスの熱の序章に過ぎなかったのです。
さすがに長くなり過ぎたので、いったん終わります。ここまで読んでくれて「ありがとう」
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