第152話「ナツハル」鴉さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891017340
青春もの……?
なのかな、うーんこれは大変厳しい言い方しなきゃいけねぇわ。
うすい、非常に薄い青春ものといった感想。
突っ込みどころはいろいろあるんだけど、共通して言えることは「必然性のなさ」
である。なぜ、ヤンキーよりのノーキン主人公がそもそも音楽学校を目指すことにしたのか。いや理由は書いてあるけど、理由になってない。
なぜ、試験後に倒れる必要があったのか。何らかの記憶の倒錯の話を織り込むためとも思ったがそういうわけでもない。
そんなかんじでとうとうと特に必要のないことがイベントとして発生しつづけ、結果急に10年後の話になり、ハッピーエンド。
こちらが予想する展開を、すべて大幅に下にむかっていき肩透かしをくらっただけだった。
結局この話は何を伝えたかったんだい?
とくに青春の苦悩があるわけでもない。
甘酸っぱい恋愛模様が繰り広げられるわけでもねぇ。
ただ、ヤンキー少年が神頼みしたら、音大に受かりましたぁっていうそれだけのスカスカのストーリーが出来上がってしまっている。
あとセンター試験に合格するってとこも激しく突っ込みを入れたいんだが、
まぁこれはただの上げ足取りか。
わりと1話目では、読めそうな展開の文章そうに見えただけに、あまりに残念。
それから意味のない描写が多いなあと感じることも多かった、結局それは必然性のなさにつながるわけだけれども。
例えば、裸眼視力0,7という表現を入れる意味わからんし、それから頻繁に出てくるタバコシーンは主人公たちに何をさせたいのか。よくわからない、ただ主人公たちの印象を悪くさせるだけである。
※視力0.7を入れた意味は読み直したらわかりました。うーん、でも。
ちょうどいいので、俺の今回の短編「逆襲の茨城」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888877718)
でも喫煙シーンがあるので、そこと比較してほしいが、一応あそこはただかっこつけで書いてあるわけではなく、荒廃したイバラキの地で青年が自由にやってることへの表現、それから過剰に禁煙政策を進める政府に対するアンチテーゼへの伏線という重要な意味を持たせてる。
あの場では、主人公たちは喫煙による読者への印象が悪くなってもちっとも構わない。
一方で今作のような青春もので、主人公ましてや、品行方正的がもとめられるヒロインまでもが悪気もなくタバコを吸うことはあまりにも悪印象であり、青春ものを書くにはマイナスでしかないのではないか。
後、この作品肝心の高校生に関しては多分受けない、「受験なめんな!」にしかならん。まあ音大生ではない俺ですら、音大をなめんなって思った。
ということで今回かなり厳しく言わざるをえなかった。
これが青春ものとしていいなという評価ができる人とは俺はたぶん分かり合えないだろう。
おしまい。
応援コメントではぜひ反論していただきたい。
そしてこれを読んでる人も、ぜひこの作品を読んでどう思うか考えてくれ。ということで、せめてPVを増やすことに貢献しますわ。
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