第137話「ドラクエの映画を見てきた話 ネタバレあり①」

忙しいのでかけないとかいってたけど、ちょっとこの映画にだけはいわなければいけない。


世間に酷評されてる例のこの映画である。


ガンガンネタバレしていくので、見に行く予定の人は気をつけて。


いやむしろ、この映画に関してはネタバレを見た後に見た方が怒りが緩和されるかもしれないので、ネタバレを見てしまった方がいいのかも知れない。


実際におれがそうだったから。


もし、事前情報なしでこの映画を見てしまったら、発狂して、座席にクソを漏らして帰ったかも知れない。

しかし、事前にラストが大分ヤバいと聞いていたので、意外に冷静に見ることが出来た。


さて、本編はドラクエ5を元にしている。


自分が小学生くらいの時のソフトであり、俺の中でも3につぐ名作、まあ3はもはや古典と言って良いので、実質一番人の心をつかんだドラクエと言っても過言ではない。


素晴らしかった点は一人の主人公の人生をRPGのなかで完全に集約させた点で、少年期のトラウマを経て、成長し、そして結婚する。

さらにはその息子とともに、魔王を倒すという、親子の物語なのである。


非常に長い期間のストーリーを飽きさせずに作った作品がドラクエ5である。



そう、誰もが公開前に思ったのは果たしてドラクエ5の世界をどうやって2時間に落とし込むかということなのだ。


かなりはしょられててしまうのは容易く予想できた。


そして、映画ではまさかの幼少期全カットをするのだ。



まあ、しかし、ここに関しては賛否あるだろうが、仕方ないしうまくやってると思う。実際ゲーム的に幼少期は面白いが、映像的な魅力には欠ける。


監督としてここをカットするのはまあ、わかる。これがないからもうダメって人は、ドラクエ5を愛しすぎている。


後批判の多かった点は、ビアンカの登場が唐突すぎて感情移入出来ないという点だが、実際登場が唐突なだけで、十分になれそめとか、感情移入ポイントは描かれている。おっさん的には主人公がやはり、ビアンカを選んでしまうシーンと、主人公の告白を受けるビアンカが可愛すぎてなかなかよかった。そしてエンドロールまで全く気づかなかったが、ビアンカ役の有村架純の演技がよかった。


※ドラクエ5はビアンカとフローラのどちらを結婚相手に選ぶかが、最大の見せ場。

ちなみに俺は何回やってもビアンカを選んでしまうのだ。


世の中にはアニメは声優じゃなきゃダメだって人が結構いるが、俺的には声優のくさい芝居より、アリカスさんくらいのほうが、受け入れられる。


なので、この辺のシーンはさくさくテンポ良く進んで、非常に良く出来た映画である。


というか、正直この映画は面白い。

テンポの良さがあって飽きさせないし、戦闘も数は多くないけど、爽快。


なんだか、批判する人は全体的に批判してるがそれは的外れで、2時間というパッケージの中で描くことをかんがえれば、ディズニー映画のような感じで楽しめる作品なのだ。


悪役のゲマがまた、いい感じで仕事していて、ヘイトの向けさせかたが素晴らしいうえに、ストーリーの説明をがんがんしてくれる。


ゲマのおかげで、いまいちわかりづらい主人公の旅の目的もまあ、ドラクエをしらない層に伝わるし、強引にドラクエ5としてストーリーを展開させることも出来ていた。


でなんだかんだで、主人公がビアンカと結婚すると、ビアンカは妊娠し、その子供が出来たと同時に、ゲマに襲撃される。


なんとか子供と主人公のお付きの人間は逃げるものの主人公は石化されその後八年間石のまま、そして成長した主人公の息子がその石化を解きに来る。

この辺は原作がちゃんと再現されてるし、佐藤健の演技もあってなかなかの涙腺ポイントなので、かなり好き。


あれ、褒めてばかりじゃん。


そう褒めてばかりなのよ。

最後の十分までは。


続きます

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