「☆がつかない作家の苦悩」

第109話 学生に向けるカクヨムの学習利用のススメ「結城愛菜、カクヨム禁止だってよ」

文字ラジオ界隈には、結城愛菜っていう、俺たちおっさんのアイドルがいるんだが……。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886179734

　なんだか親の命令っていうか、カクヨムにのめりこみ過ぎてるのを心配されて、うまい具合、更新とかできない状態らしい。それは学校の成績が下がったことに起因する。

　ちょっと、俺には親の気持ちが全く分からないんだけどさ、いいじゃん、カクヨムとかなろうとか、執筆活動にのめりこむって、何よりの勉強だと思うんだが。

　ものを書く以上に、国語力の勉強になる手段があるだろうか。

　書いたり読んだりで、しかもカクヨムには無数の添削者と感想を言う人間がいるのだ。学校でわけのわからん国語の先生の話を聞くより、はるかに勉強になる。そもそも国語の授業なんて、数学の課題を片づけるためにあるようなものだし、そもそも人が聞くようにはできてないんだよ。

　カクヨムで作品を上げてるような高校生たちって間違いなく優秀だと思うけどな、学校の成績が落ちたごときで、そういう才能を奪うのは良くない。なぜこんな健全趣味まで奪おうとするのか。

　もしカクヨムで成績が落ちたのならば、戻す方法もまたカクヨムやら小説サイトでやればいい。

　例えば世界史、日本史の成績が落ちたのならば、テストの単元の時代の話を自分なりにわかりやすい話に変えて、カクヨム上にアップすればいいのだ。作品にする以上テスト勉強なんてものよりはるかに、多くの勉強が必要となるはずだ。

　それは、テストのためにやった勉強ではないのでずっと自分の記憶に残り続ける。

　古文も同様だ、訳を現代風に直して、やはりアップすればいい。

　カクヨムにはたくさんの添削者がいるぞ。

　じゃあ、理系科目はどうか？

　そもそも理系科目は好きじゃなければできない教科だ。カクヨムでにのめりこんで理系教科が下がるような人はそもそも、理系の勉強に向いていない。ちなみに俺は理系の勉強を苦だと思ったことは一度もない。

　向いてない人は時間の無駄だから、理系科目の勉強なんてやめたほうがいい。

　世の中に無駄なものはないなんて言うけど、あれは嘘だ。無駄なものは確かに存在する。向いてない人が理系科目を勉強するのはあまりにコスパが悪い。

　理系なんて、赤点をとらない程度で十分だ。今すぐチャート式と４ステップを燃やせ！なに！？使ってるのはフォーカスだと？　数研出版以外なんて、使いづらいうえこの上ないのでもっと燃やしてしまえ。

　英語はどうすればいいですかと？

　これも同じじゃい、自分の作品を英語に直す試みでもやっておけば、自然に英語力なんかつく。そしてそれもまた、アップして感想や添削を求めよう。

　英語の添削なんて、喜んでやってくれる人がきっと山ほどいるぜ。

　このようにあらゆる勉強はカクヨムやら小説サイトにつながるのだ。

　まさにアクティブスタディ、受動的な勉強から放たれ、アウトプットを中心にすることでより効果が上がる。

　つまり、勉強を理由に小説サイトを離れる必要はないのだ。むしろ、勉強にカクヨムを利用することを考えたほうがいい。

　そして、カクヨムを使う大義名分が立つのだ。

　平成も終わろうとしてるのに、保護者も教育者も古い考えの持ち主が多すぎる。せっかく「物を書く」なんて言う素晴らしい趣味を持ってるのに、たかが学校の勉強ごときでそれを捨てさせるなんて、狂気の沙汰だ。

　センター試験が終わったら求められる能力は表現力なんだよ。

　カクヨムとかでものを書くことは絶対大学入試にも役に立つ。

　おそれるな、カクヨム高校生、中学生作家諸君！

　君たちは正しい。