第96話「桐生深夜 『最近のラノベは異世界転生ばかりになっている』をよんで

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885472676


 久々のディスり依頼だぜ。

そして久しぶりのべらんめえハイロックの登場だ。

最近やたら執筆活動してますがどうしたんですか?という質問が来てるわけじゃねーが、答えておくと、YouTubeがめんどくさくなったんだよ。

 ついでに言うと本業が不調で金がないから、金がない遊びといえば執筆活動なんだよ、てやんでぇ。


 そういえばおかげさまで、特に遠藤氏の「あなたの作品を紹介してあげてください

ハイパー」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885197331)のおかげで、「狂騒曲バーレスクTOKYO」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885933391

が近年まれにみる、☆のつき方をしてるぜ、ありがとう!

 

 このままうなぎのぼりで、なんとか編集の目に留まって、今月の金の卵あたりにでも紹介してほしいもんだ。もっと言えば、なんかで間違って、フジテレビの人の目に留まって世にも奇妙な物語にでも採用されてくれ!


 さて、今回の作品だが、どうやら以前俺は桐生氏をほめたあげく落とし、あげた☆をはく奪とする荒行をやったらしい。

 リベンジということなので、手心はくわえず読ませていただいた。


 というか基本桐生氏と俺はスタンスが同じなんだろう。非常に読みやすいし、テンポもいい。余計な情景描写がないのも好みだ、しかし。

 前と全く同じなんだが、やはりまたも9話くらいでどうもずっこけてしまった。悪い意味で予想を裏切られた、そういう感が否めない。9話まではね、面白い設定だなぁとか、どうなるんだろうなあって思ってみてたんだけど。

 なるほど、そう来たかとはならなかった。


「あなたは人を殺して狂いました。ですが、あなたは迷惑な存在なので消えてもらいます。残念ですが、さよならです」


 という一文がどうにもシリアスな笑いを呼び込んでしまう気がして、そこから少しづつ俺は読むのがつらくなってしまった。

 

 どうもね、ネタバレしない程度に書くのは難しいけど、おれは主人公側の勢力に肩入れできないわけよ、ちょっと非情すぎる気がして。

 俺はピカレスクが好きなんだけど、ピカレスクは通常の物語以上に主人公の義がつよいか、あるいは完全に情を置き去りにした天才がやるから面白い。

 

 しかし主人公たちは非情というか、肩入れできる要素がまるでない。かといって敵側勢力に、もちろん読者はもっと思いを持つことができないわけで。

 最初に出てきたキャラクターはもっと引っ張ってよかったんじゃないか。最初に出てきたやつが徐々に狂っていき、悪くなっていくという展開ならともかく、この展開で、どうやって主人公勢と向き合っていけばいいかわからん。


 少なくとも俺は安藤君を主人公だと思ってる。

 こういう展開が嫌いなわけじゃないんだが、俺はシフトの仕方をミスったと思ってる。シフトチェンジが早すぎた。


 これは俺の「目が覚めたら魔王」の時と同じだから思うのだが、やはり主人公軽視は読者を置いていってしまうきがする。作者が思う主人公が誰かはともかく、読者は一番描写が多い人物に肩入れするとおもうのだ。


 おれの「めがさめたら魔王」では途中から主人公が好きじゃなくなり、途中からぞんざいに扱ってしまった。まあそもそもアバターとして書いたつもりだったから、あまり人格をもたせたくないというのもあって最初から好きじゃなかったけど、そういう作者の思いとは別に、ついてきてくれる読者は主人公の不運を望まないのだろう。

 転落の末には逆転してほしい。

 もしかするとこの先この作品でもそういうことがあるのかもしれないが、そのためにはあまりにも、序盤でシフトチェンジされてしまった。


 長編においては主役は好かれなければいけないと思うが、どうか。

 ただ人が転落するのを見るというストーリーは短編だから許される。


 というのが率直な意見だ。

 

 とはいうものの設定自体の着眼点はとても好きだし、現在のWEB小説界を嘆く人の心に響くであろう。

 しかしもっとセンセーショナルにやるならば、俺ならば標的に異世界ライターを実名にしたであろう。


 合田拍子、小鳥やエム、土日月、七野りく、まぁこれはランキング上位を適当に書いただけで俺はよく知らないんだが、これらの名前をわかる程度にもじって、そして作品の内容をディスりながら、主人公がそいつらの家に乗り込んでいって惨殺する。

 それを五件くらいやった後に、今回の展開にすれば、センセーショナルかつ、感情移入がしやすかったかもしれない。まさに読者にも主人公が狂人だと映るだろう。


 そして、まちがいなくアンチに叩かれるだろうが、注目はされるし面白い。さらに物語でありながらも評論であるという、新しいスタイルを築けるだろう。

 

 そういえば叩いても問題なさそうな、異世界ファンタジーの作者がいるじゃないか。かなり知名度に欠けるが、一応「目が覚めたら魔王」ってやつは20000PVくらいにはなってるそうだぞ。


 浜津猫ではなく、まずはそいつを血祭りにあげろ!

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