第45話「中身のない話を書いてみよう。」

なんか眠れないので、いっそのこと自分の嫌いな純文学チックな中身のない薄っぺらなくそみたいなゴミを書いてみたら、眠れるんじゃないかと思い、ケータイで書いてみた。


「自動販売機」


毎日、通勤で駅まで歩く。

さして面白くもない仕事を、お金の為に続けなければならないのに、この歩くという作業まで仕事に付随してくる。


 自転車に乗ればいいのだが、駐輪場の料金だってタダじゃないし。ヒールを履いたまま

自転車に乗るのも、いかがなものか。

 なんだかんだで、この歩くという苦行を私は毎日繰り返さなければいけない。


 しかも、この苦行は本当の仕事という名の苦行の序章に過ぎないのだ。

 わたしは、いつの間に地獄に落ちてしまったんだろう。どうやら、よほど前世での行いが悪かったらしい。

 本当にこの駅に向かうまでが苦行だ。いつも玄関のドアを開けた瞬間に帰りたいとおもっている。


 そんな苦行である地獄の道のりの途中に、真っ赤な自動販売機がある。

 有名メーカーではなく、なんだか色々なメーカーの商品が並んでるのを見ると、個人で仕入れをしてるのだろう。

 一度入れ替えをしてるおじさんの姿をみたことがある。いかにも中年といったかんじの小太りな人で、自動販売機の前で、飲料のドリンクの段ボールを片付けていた。特にあいさつしたりはしなかったが、心の中で、いつも100円で販売してくれてありがとうございますと伝えた。


 その自販機に、お気に入りの飲み物があった。オレンジピール仕立てのアセロラドリンクというものなのだが、ほどよい苦さが、朝にはぴったりで、試しに買ってみて以来、とりこになって、通勤のたびに買っていた。

 気がつけば通勤する際には買わなければいけないという気持になっていた。これを飲むことでほんの少し、毎日の仕事のモチベーションが上がるんだという気がしていた。

 

 ところが一ヶ月位経って、アセロラドリンクのボタンには、売り切れの赤い文字が表示された。

 仕方ないかと、モーニングショットという缶コーヒーを買うことにする。まあ、たまにはコーヒーも良い。やはり、コーヒーは自分が社会人であることを思い出させる。


 しかし、次の日もアセロラは売り切れのままだった。まあ、個人でやってることだから、そんなに頻繁に補充はしないかと、その日はブラックコーヒーにしてみた。たまには、とびきり苦いのもいいものだ、人生と同じかと続けて、わたしは一人クスリとわらった。


 翌日も、翌日も、アセロラは売り切れだった。そして、休みを挟んで、もっとも憂鬱な月曜日の通勤中に自動販売機にいくと、とうとう、商品が違うものに変えられてしまっていた。

「人気無かったんだなあ。」


 わたしは、二度と買えないと思うと、少しだけ失恋したような気分になったが、そんな気分もすぐになくなり、モーニングショットを買うことにした。

 本音を言えば二度と買えないわけではない。だが、探してまでほしい訳じゃないじゃない。代わりはモーニングショットで務まるし、それを飲んで会社に向かうといういつもの日常に変わりは無いのだった。

              おしまい


 ははっ、どうだ!中身ねーだろう。

これ、落ちも何も考えずに書いたから、本当に何が言いてえ分からねーぜ!

 これを読んで何かが伝わる馬鹿がいるなら会ってみてえや!


 問 これを書いた作者の心情を40字以内でかきなさい。

 答 キャバクラのお姉ちゃんがやらしてくれないのでイライラしてる。


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