43 ハニークリームパンケーキ~different~


 夏休みも終わりに近付いた頃、俺の家に広瀬が泊まりにやってきた。夏休みはめいっぱいバイトを入れていた、という広瀬は、ほとんど朝から夜まで地元から離れた店ばかりを選んで掛け持ちで働いていた。それも先週ですべて終わり、残りの休みが急に暇になってしまったらしい。

 俺は夏休みの間、夏基(なつき)が補講や予備校に行っている間だけアルバイトをし、あとはひたすら遊んだ。中学時代の友人たちと出かけることもあったが、ほとんどは夏基と一緒。時には市谷(いちがや)先輩と小沢先輩も一緒に集まった。

 広瀬は忙しく、数えるほどしか会うことができなかったので、今日はやっとのんびり話ができる。

「あのね、あさって、近くの神社で夏祭りなんだよ」

 客用の布団を敷いて、新しい枕カバーに取り替えた俺は、その枕をぽんと広瀬に放った。布団にシーツをきちんと敷いていた広瀬が、受け損ねて枕を落とす。

「なっちゃんと、先輩たちと、みんなで行くんだ。広瀬も一緒に行こうよ」

 お風呂上がりの濡れた髪を適当にタオルで拭いただけのパジャマ姿の広瀬が、ぽすぽすと枕を整えながら、少し眉を寄せた。

「邪魔じゃない、俺?」

「どうして?」

「うん──なんとなく」

「ないよ。なっちゃんも、市谷先輩も、小沢先輩も、広瀬のこと気に入ってるよ」

 口に出しては言わないけれど、時々昼ご飯を一緒に食べる広瀬を、3人が迷惑に思っていないことくらい分かる。夏基が、広瀬を好ましく思っていることも、知っている。その穏やかさが珍しいのか、あまり口数の多くない夏基は、広瀬と一緒にいるとどこか心地よさげである。

「もうバイトないんでしょ?」

「うん」

「すっごく働いてたね。何か欲しいものでもあるの?」

 俺はベッドに腹ばいになって頬杖を付くように頬を支えた。

「──そうじゃないけど」

 少し、口ごもって、広瀬はうつむいた。

 今日の昼過ぎ、手土産片手にうちにやってきた広瀬を、母親は一目で気に入った。顔を合わせるなり丁寧に挨拶され、有名店の限定プリンまで手渡されて、母親は俺を振り返り、

 ──ちょっと、アキ。本当にあんたの友達なの?

 などと失礼なことを言った。確かに、俺と広瀬は見た目も性格も正反対。一見接点などどこにもなさそうだ。

 夕飯はいつもよりちょっと豪華。広瀬はきれいにそれを食べてくれた。沢村のお母さんって料理上手だねー、と言いながら、終始楽しそうに。

 デザートに、母親が作ったレアチーズケーキが出てきたとき、広瀬は目を輝かせていた。幸せそうにそれを食べるさまを見て、母親もとても嬉しそうだった。

 チーズケーキは、ブルーベリージャム入りのマーブル仕立て。それをカットしてラップした皿を俺によこし、これはナツくんの分、と言われた。このケーキは、夏基の好物。俺はうなずいて、その皿を持って部屋に戻った。広瀬は不思議そうな顔をして俺のあとをついてきたが、部屋に戻ってその理由を知って、納得した。

 俺は窓を開け、身を乗り出し、向かいの窓をこんこんと叩いた。曇りガラスは青いカーテンを通して光が漏れていた。その窓が開き、夏基が顔を出す。

 ──なっちゃーん、お母さんからー。

 ケーキの乗った皿を差し出すと、夏基が手を伸ばして受け取り、ブルーベリーレアチーズケーキだと気付いて、笑顔になる。

 その様子を俺の背後から見ていた広瀬が、ぽかんと口を開けていた。

 ──本当に、お隣なんだね。

 夏基が広瀬に気付き、覗き込むようにして声をかける。

 ──ああ、広瀬。今日は、陽佳(あきよし)の部屋に泊まるんだって?

 広瀬は慌ててうなずき、お邪魔してます、と言う。夏基が苦笑し、俺が邪魔されてるわけじゃない、と言う。

 ──いえ、でも、毎日行き来してるって……。

 申し訳なさそうに言う広瀬に、夏基はじろりと俺を見た。余計なことを言ったな、という:顔だ。俺は肩をすくめる。

 ──気にするな。ゆっくりしていくといい。

 夏基がそう言って笑い、お休み、と続け、窓を閉めた。俺もお休みー、と返して、部屋の窓を閉める。広瀬は驚いたような顔をしたまま、ほっと息をつく。

 ──本当に、近いね。びっくりした。

 ──なっちゃんと俺を隔てるものはないんだよー。

 ──窓は?

 広瀬のツッコミに、俺は黙る。そこはスルーしてもらいたかった。

 そんなやり取りのあと、順番に入浴して、今に至る。

 きちんと枕をセットして、広瀬が布団の上で体育座りした。

「1人暮らしって、どのくらいのお金が必要なのかな?」

 思ってもみなかったことを言われて、俺は驚いた。

「家からじゃ、高校に通うの、遠いんだよね」

 広瀬は、市の北の方から、3つも区をまたいで南にある高校に通っている。学区制度がなくなった今だからこそこの高校を志望できたが、数年前なら間違いなく学区外。通学時間は1時間半以上。

「高校の側か──せめてもう少し近くに越したいなって」

「1人で、暮らすの?」

「できたら、だけどね」

「──理由、聞いてもいい?」

「だから、通学時間が──」

 広瀬は笑ってそう言おうとしたが、途中で言葉を切って、その笑みを引っ込めた。

「沢村に、嘘つく必要ないんだった」

 寂しそうにそう言って、膝を抱え込む。

「俺ね、家に帰りたくないんだ」

 俺は身体を起こし、ベッドに腰掛けた。

「あの辺の人たちには、俺のことみんな知られてるから。──今も、時々、中学の頃の同級生とすれ違ったりすると、非難の目を向けられたりするしね」

 中学時代、広瀬がいじめにあっていたことは聞いていた。それがどんなにひどい行為だったのかも、のちに知った。俺からそれを聞いた夏基が、苦しそうな顔をしていたことを思い出す。

 俺だって、辛かった。

「家族も、俺をまるで腫れ物に触るみたいに扱うんだ。すごく居心地が悪い。──学校はね、楽しいよ。沢村もいるし、生徒会も忙しくてみんな親切で、中学の頃の俺を知ってる人もいないし」

 苦しくて、泣いた。けれど、広瀬はそれを知らない。知られてはいけない、とも思っている。

「だから余計、家に帰るのがすごく嫌だなと思うんだ。電車の中でも、帰宅途中でも、いつ俺を知る人とすれ違うかびくびくしてる」

「広瀬──」

「俺ね、毎朝、鏡の前で笑うんだ」

 膝を抱え込んだままの広瀬が、目を伏せて続ける。

「ちゃんと笑えているのか確認するために。自然に笑えているのか、ちゃんと練習するんだ。それからおはよう、って言ってみる。ちゃんと言葉が出ているのか、普通に喋れているのか、いつも不安なんだ」

 教室での広瀬は、いつも穏やかに笑う。クラスでも、けして目立たないけれど、いつも誰かに頼られていて、自然と人が笑顔になれるような優しい雰囲気をまとって。

 俺は、広瀬の傍がとても居心地いいと感じた。

「人の足を引っ張らないように、迷惑かけないように、嫌な思いをさせないように。いいやつだって思われるように、いつも必死だよ」

 居心地って、何だろう。

 少なくとも、俺は広瀬が好きだ。一緒にいるととても心地いい。

 けれど、それは──

「俺は」

 ベッドから下りて、俺は広瀬の前に膝をついた。

「広瀬と一緒にいるととっても居心地がいいって思ってるけど──それは、広瀬が好きだからだよ」

「沢、村?」

「いいやつだから、とか、そういうんじゃないよ。──もちろん、それもあるかもしれないけど……俺ね、本当に救われたんだよ。広瀬がちゃんと、俺を叱ってくれたから」

「──叱ってなんかないよ」

「ううん。あれが悪いことだって、きちんと分からせてくれたよ」

 広瀬は顔を上げ、目を見開いて俺を見返していた。

「広瀬がね、軽蔑するかもって言ったんだよ」

 ゴミ箱に投げ捨てようとした手紙とチョコレート。人の好意を踏みにじる最低な行動。

「ああ、俺、軽蔑されるようなことを、簡単にしようとしてたんだ、って、気付いたんだよ。──そんなこと、今までしてこなかったのに」

 それは、本当は、少し嘘。

 俺は、その好意を、めちゃくちゃに踏みにじったことがある。けれどそれは、永遠に心の奥深くに閉じ込める。

「いけないことだって、ちゃんと言ってくれた広瀬は、すごいなって思ったよ。──見て見ぬフリする方がずっと簡単なのに」

「……あれは、ただ……」

「俺ね、そのときに、広瀬と一緒にいたいなあって思ったんだよ」

「…………」

「居心地のよさってね、楽ってことじゃないよ。何でも許してくれるような、生ぬるい場所をくれるわけじゃない。そんな楽な場所じゃなくて、俺は、ちゃんと悪いことは悪いって言ってくれる広瀬に、居心地の良さを感じたんだよ」

 広瀬がどこか呆然と、俺を見上げている。

「広瀬はさっき、いいやつだって思われるように、って言ってたけど──そんなことしなくたって、いいやつだよ。必死にならなくたって、広瀬は広瀬だよ」

 すっと、広瀬が再びうつむいた。こつんと抱えた膝に額を当てる。

「沢村……」

「何?」

「俺の写真、見たことがある?」

 それが、普通のスナップ写真の類でないことは分かっていた。きっと、ネットにさらされた、広瀬にとっては最悪の記憶の一端を担うもの。

「……ないよ」

「きっとね、今もどこかに出回ってる。簡単に探せると思うんだ。多分、永遠に消し去ることなんかできないんだと思う」

「うん……」

「俺は、あの人のことを好きだっただけだったんだ」

「うん」

「なのに、それが人格も、人としての尊厳もみんな、否定される原因になった」

 俺は、恵まれている。

 夏基を好きだと自覚して、受け入れてもらえて、さらにそれを理解してくれる人が、少なくとも3人はいる。市谷先輩と、小沢先輩と、そして広瀬。

「殴られて、蹴られて、押さえつけられて、無理矢理しごかれて射精させられて、その辺にあったもの片っ端から突っ込まれて、全部写真に撮られて──」

 一度聞いたはずなのに、また、胸が痛む。

「どうして俺、死ねなかったのかなって思ってた」

「広瀬」

「沢村が──」

 ゆっくりと顔を上げた広瀬は、泣いてはいなかった。けれど辛そうな顔をしていた。。

「俺のために、泣きそうな顔をしてた」

 初めて広瀬からそのことを聞いたとき、俺はどんな顔をしていいか分からなかった。あまりに辛くて泣きたかった。けれど、それはただの同情になってしまう。

「俺はね、泣かないよ」

 広瀬が小さく笑う。

「だから、沢村も泣かなくていい」

 小さい頃の俺は泣き虫で、夏基にくっついて回って、些細なことで泣いては夏基に慰めてもらっていた。

 今も俺は、泣き虫なんだと思う。

 昔に比べたらその回数は減り、我慢もできるようになった。けれど、俺はいつも、簡単に泣きたくなる。必死で我慢して、泣くことで逃げるのを、よそうと考える。

 けれど、それはとても難しい。

 広瀬の指先が、俺の涙を拭った。

「俺なんかのために、泣かなくていいんだ」

「なんか、じゃない」

 俺は広瀬の手をつかむ。

「なんか、じゃないよ、広瀬」

 驚いたような顔をして、広瀬が俺を見つめる。

「泣いたりしてごめん。でも、広瀬は、なんか、じゃ、ないんだよ」

 泣いてる俺を、夏基がいつも、撫でてくれる。大丈夫、と言われるだけで、俺はいつでもすぐに泣き止めた。

「広瀬が大事」

 あの手の温かさを、俺は今もちゃんと覚えている。

「だから、俺なんか、って、言わないで」

「……うん、ごめん、沢村」

 広瀬の手が伸びてきて、俺の頭を何度か撫でた。それは、もちろん夏基の手とは全く違っていたけれど、その温かさと優しさだけはどこか似ていると思った。

「あはは、何か、柴崎さんに怒られちゃいそうだ」

 俺の頭を撫でながら、広瀬が笑った。

「俺の陽佳を泣かせるな、とか言われそう」

「なっちゃんは──」

 俺はごしごしと目をこすって、言った。

「俺に甘いから」

「そうだね」

「俺のこと、時々子ども扱いするんだ」

「うん、分かる」

「え、ひどいよ」

「あと、犬扱い」

「う……」

 広瀬は俺の反応に、おかしそうに笑った。

「沢村」

 広瀬の手が俺から離れ、再び膝を抱える。けれどさっきのように苦しそうな顔はしていなかった。

「夏祭り、行こうかな」

「──本当?」

「うん。行きたい」

 俺は嬉しくなって、にこりと笑う。

「屋台いっぱい出るんだよ。色んなの食べようね」

「チョコバナナとリンゴあめとわたあめは絶対買うよ。あとはかき氷食べて、ベビーカステラ食べて、今川焼きも食べる、あんことクリームの両方ね。それからカルメ焼きといちごあめと、ラムネも飲まなきゃ」

「……甘いのばっかりだね、広瀬」

 広瀬はへへっと笑って肩をすくめた。

「広瀬って、砂糖でできてそう」

「甘いのはね、落ち着くよ。すごく、ふわふわしてくるし、穏やかになれるんだ」

「そうなの?」

「市谷先輩が生徒会を引退する前に、時々甘いものをくれたんだ」

 広瀬の甘いもの好きを、もちろん市谷先輩も知っている。自分が引き込んだ生徒会だから、市谷先輩は広瀬に目をかけていた。

「たいしたものじゃないんだけどね。飴1個とか、チョコ1枚とか、クッキーひとつとか。そのときに、声をかけてくれるんだ。──これを食べたら頭がクリアになる、考えろ、過去に囚われるな、前を見ろ、って」

 市谷先輩らしいな、と俺は思う。あの人は、本当に何でもお見通しだ。

「俺が暗い顔してたり、立ち止まってたりすると、いつも。すごいタイミングだよね。俺なんかに気を使わせてしまってごめんなさい、って言ったらさ」

 広瀬が何だか泣き笑いみたいな顔をした。

「さっきの沢村と同じことを言ってくれたよ。──お前なんか、じゃない。お前だからだ、って」

 きっと、あの、優しいのか優しくないのか分からない少しぶっきらぼうでぞんざいな口調で。

「広瀬」

「ん?」

「なっちゃんがいつも市谷先輩に言う口癖、教えてあげようか」

「──何?」

「この、人外」

 夏基の口調を真似してそう言ってやると、広瀬が一瞬きょとんとして、それから小さく吹き出した。

「確かに、それ、聞いたことあるかも」

「市谷先輩って、人にあらず、って感じだよね」

「うん、でも、俺には尊敬する先輩」

「あの本性知っても?」

 広瀬はうなずく。市谷先輩は、今更隠すことないだろう、という感じで広瀬にもその本性をさらしている。広瀬も多少驚いたようだったが、生徒会で顔を合わせていた分、慣れるのも早かった。結局、一番混乱して、馴染むのに時間がかかったのは俺、ということになる。

「──広瀬」

「ん?」

「いつでも、泊まりに来ていいよ。帰りたくないときは、いつだって」

 広瀬は一瞬ぐっと、何かを堪えるような顔をした。けれどすぐに笑顔になって、少し困ったように、言った。

「いつでも、は無理かな。入り浸ったりしたら、俺、柴崎さんににらまれちゃいそうだよ」

「うーん、なっちゃんと一緒にいる時間が減るのは、俺も困るかも……」

「沢村、正直すぎ」

 広瀬が枕をつかんで俺にぶつけた。

 2人で笑い合って、しばらく枕をぶつけ合っていた。

 布団にごろんと横になった広瀬が、天井を見つめる。

「もう、寝る?」

「──うん」

 広瀬がうなずいたので、俺は立ち上がって部屋の電気を消した。ベッドにもぐり込んだ俺は、まだ仰向けになったまま天井を見ている広瀬を窺う。

「──沢村」

「んー?」

「ありがとう」

 広瀬がくるりと横を向き、小さく縮こまる。

「もしかしたら、うなされるかもしれないけど……心配しないで」

「……うん」

 それも、広瀬から聞いていた。時々、あの時の夢を見て、夜中に飛び起きるのだと。

「広瀬」

「うん?」

「明日の朝はね、お母さんがパンケーキ焼いてくれるよ。クリームと、はちみつと、メープルシロップたっぷりだよ。フルーツとチョコソースもつけちゃうよ」

 広瀬は甘いものが好き、と前もって伝えてあったので、母親はそんな朝食を提案してくれた。

「ああ──何だか、明日の朝が楽しみになっちゃったかも」

「じゃあ、明日の朝食のことを考えて眠ろう。きっといい夢見られるよ」

 広瀬が暗闇の中で、うん、と小さくうなずいたのが聞こえた。

 俺は目を閉じる。

 そのまま、2人とも一言もしゃべることなく眠りに落ちた。


 ──次の日、目を覚ました俺は、黒い夢を見なかった。

 布団で眠る広瀬も、その寝顔は穏やかで、きっと悪夢は見なかったのだろう、と思った。

 すでに甘い香りのする階下へ急いで下りるために、俺は、すやすや眠る広瀬をおもいきり揺さぶり起こしたのだった。


 了



 甘い香りで目覚めた広瀬が、ちゃんと笑っていますように。


 このシリーズは、

 夏基と陽佳が幸せになる。

 市谷と小沢がお互いをなくてはならない存在だと確認しつつ支え合う。(恋愛感情ではなく人としてね)

 広瀬が救済される。

 という3本柱なのですが、広瀬の比重がすごいよ。ヘビーだよ。

 もっとちゃんと書きたいんですが、あいつとそいつを出さないと、書き進みません。ああー、ジレンマが!


 もうちょっと、耐えてくれ、広瀬(すまん)

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