第13話 『魔法少女サマーキャンプ』加筆修正版。
「サイファイガールズの他にもニンジャだとか土偶だとかイロモノの魔法少女がいたはずだけど、あの子たちはどうなったの?」
「……あ」
最終章に手を加えるという直前になって、頭の中にいる冷静な自分がこのようにツッコんできました。
……ええと、嵐の日まで不合格の判定を下された子はそのまま自分たちの故郷へ帰り、嵐の日にはまだ寮にいいてなんとか動けそうな子は嵐の中で非常食や懐中電灯をそろえたり色々がんばってたんだと思います……。
そんなわけで、『魔法少女サマーキャンプ』加筆修正版が完結しました。
本作に対する私の暑苦しい思い入れはこちらで読めます。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884183980/episodes/1177354054884184046
有り余る思い入れに反する説明不足ぷりや推敲不足っぷりなどもろもろの未熟さ加減、それを証明するかのようなPV数の少なさががずっと気になっており、思い切って手を加えることにしました。
できれば大勢の人に読んでもらいたいという目標もあり、文字数だけは無駄に多かったこともあってカクヨムコンにも応募してみました。その結果、ありがたいことに★やフォローや応援もいただくこととなりました。嬉しいです……投稿してよかった……。本当にありがとうございます。
本作はカクヨムを始めてすぐ書きだした物語でした。
右も左もわからず、とにかく「ついてこれるやつだけついてこい!」という気持ちで初めましたので、まあ~とんでもなく読みにくかったのですよ。
もともとは第一話からいきなりスタートしていましたしね。
どうやら魔女らしいがどこの誰とも知らないキャラクターの内声まるだしな日記から始められても読者困惑するわ! そりゃみんな第一話でバックするわ! と読み返しながら頭を抱える塩梅でした(改稿前バージョンにありがたすぎるレビューを一件いただいていたのですが、こんな読みにくいものをよく最後まで……と申し訳なさに涙が出そうになりました)。
わりと妙な世界観なので、物語のガイドとしての前書きと、悪役の行動原理を補足するための三つ目の幕間を新規に付け足しました。
脇役たちを目立たせたり、固有名詞の間違いを正したり、悪文を手直したりといった修正をした他、おおむね本筋には手を加えていません。
……が、数点大きく変えた所もあります。
※※以下ネタバレになります。気になる方はご注意ください※※
改稿前、ヒロインに選ばれたのは本編に登場しない全く無名の少女でした。
最終的にヒロインは誰が務めるのかはこの物語にとってはさほど重要ではない部分だったのでそういう処置をとったのですが、いくらなんでもちょっと唐突すぎると気になっておりました。
また、結構な文字数を割いた割に「出しただけ」になっていた東村ファミリーの処遇も不細工だなあ、なんとかしたいなあ……と気になりだし、両方の問題を片付ける為につじつまを合わせた結果、最終的にヒロインは彼女がつとめることになりました。
つじつまをあわせるために、前書き部分で明かされていたヒロイン名前を変更することと相成ったわけです。
こういうことは最初から詰めてやっておけよってことですね……。
※※ネタバレ終了※※
そんな感じで、書いている者も思いもよらない形になった物語でもありました。
あと前バージョンでは出せなくて悔やんだアラビアンタイプの魔法使いも名前だけ登場させられたはちょっと安堵しております。
深夜に活躍するタイプの魔法少女はやっぱり無理でしたが……。
(深夜と言うか、18禁媒体で活躍する魔法少女の話としてはこんなのを公開しております。下品だし中途半端で強引に終わらせていますが。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884092843)
コンテストのランキングを覗いてみると、一時SF・現代ファンタジー部門の50位内に入っていて驚きました。ありがたいことです……。
もう完結したのであとは下がるばかりだと思いますが、なかなか注目されなかったこの子がよくぞここまで……! と作者としては感無量です。
それも読んでくださった方々のお陰です。
改めてありがとうございました……。
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