けものフレンズ「The way Bag」

作者 イロニアート

173

59人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

この作品はコミック『ようこそ! ジャパリパーク』の後日談から始まり、アプリ版からアニメ無印に繋がっていく物語。
私たちは『結末』を知っている。その『結末』に至るまでに、カコやミライ、ナナ、サーバル、セーバル、キタキツネ、そして名もない人々が時に泣き、時に笑い、運命に苦悩し、傷つき、迷い、そして決断する物語。

コミック版が好きな人にも、アプリ版を知る人にも、アニメ無印が好きな人にもこの物語は深い感動を与えるだろう。

どんなに辛い結末であってもそれは悲劇ではない。
何故なら、全ては約束されたあの瞬間のためにあるのだから……

★★★ Excellent!!!

超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。
そこでは世界中の動物を集め、研究・飼育がおこなわれていた。
公式に展示された物語の裏で、ゲストには明かされぬ物語があったなら…
これはそんな想像の余地を描く、バックヤードだ。

物語全体のトーンは暗く、舞台袖の闇のようだ。そこにわずかな光によって浮かび上がった物語は…
「ひと」化した仮の姿にしたことで、
「けもの」本来の生を奪っているのではないか?
「ひと」が築いたパークをまもるため、
「けもの」をセルリアンと戦わせ、傷つけた。
そういったものだった。

それでも、フレンズは人を、人はフレンズを、信じて友となるという姿があった。
「ひと」も「けもの」も生きるために、それ以上に互いを守るため
災厄に抗ったのだ。
暗闇のなか、確かに輝く希望という星をめざして。

アプリゲームの物語を経て、アニメへとつながる深く暗い、黄昏がパークを包む。

しかし、もう知っている。
希望がいつでもそうであるように、
未来への残滓は確かに残される。

小説がその時を迎えたとき、きっとあの歌が流れるだろう。
「ようこそ」と。

★★★ Excellent!!!

影が濃くなるほど、光は美しく見える。

長い苦悩の先にある、友情、愛情、そして希望。
感動なくしては見られない!

深い考察の元、豊富な知識を織り交ぜながら進む物語の中に、作者さんの動物愛が伝わります。

ゲーム、アニメ、漫画…さらに高畑勲監督の名作も取り入れた、
動物ファーストの世界をつなぐ驚きの発想!

皆さんも、この小説を読んで、更に「けものフレンズ」の世界に浸りましょう!



この作品では多くの人が苦悩します。
動物を、フレンズを思うが故の苦悩。
それは美しくありながら、人が他の動物と一線を画した、異質な存在であることを際立たせています。

過去の過ちを知り、動物を、けものを愛すること、それがパークへの"入園条件"なのかもしれません。

★★★ Excellent!!!

華やかで、楽しくて、平和で
そんな「陽」に満ちたジャパリパークが抱える「陰」の部分を、上手く描かれています
登場キャラも原作基準で読みやすく、アプリや漫画からけもフレを応援している方がハッとするような設定も盛りだくさんです
たくさんのヒトが紡いできた物語が、どのようにしてかばんに繋がっていくのか、とても楽しみです