第9話 魔王の親

サク「ちょっと思ったんだが…ほんとにお前魔王なのか?どっからどう見ても人間にしか見えないが…」

2人は馬鹿にするのこそやめたもののやはりバルトラが魔王であることを疑っている、と言うより信じきれないでいる

バルトラ「そりゃあそうだろ、パパが人間なんだから」

リア「お前人間とメドゥーサのハーフだったのか…」

サク「にしても人間に似すぎじゃねぇか?」

バルトラ「そんなことは無いっ!パパはママに似て可愛いって言うしママはパパに似てちっちゃいって言うし、要は半々なんだよ!」

バルトラ「それに!ママはすっごい綺麗なんだぞ!敬え!」

リア「いや確かにメドゥーサは割と綺麗だったけどさ、お前とはかけ離れてる気がするんだが」

サク「そうだな、メドゥーサが大人だとしたらお前はまるっきり子供だからな」

バルトラ「子供だと!?失礼な!これでも私は100歳超えてるんだぞ!」

リア「魔王にしちゃ子供じゃねぇか」

サク「さっきの護衛も1000は超えてただろ」

バルトラ「うぐっ…」

リア「それに今まで戦った中で一番のじじいは確か53万って言ってたぞ、どっかのアニメの戦闘力かって思ったわ」

バルトラ「くっ…」

バルトラが言葉に詰まっているところ、更に追い打ちをかけるようにサクが言う

サク「お前、ほんとは子供なんだろ、人間よりゃ歳上だろうけどよ、魔王の歳を人間で言えば1000位でやっと一人前ってとこ、つまり人で言えばお前まだ幼稚園児くらい」

バルトラ「う、うるさいうるさい!私だって魔王なんだぞ!敬え!恐れろ!もうちょっと大切にしろ!」

リア「最後なんか変だった気がするんだけど」

サク「なんで討伐対象を大切にしなきゃいけねぇんだ」

バルトラ「討伐…対象…?も、もしかして私のことを殺すのか…?」

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