2日目 昼

《NONE》の名言

 皆さんぼっちぼっちと騒いでいますが、一人でいることは本当に悪なのでしょうか。

 「顔色を窺って空気を読むのは疲れる」と言うくせに、一人でいるのは嫌だなんて、勝手な人だな、と思うことがあります。

 コミュニケーションの初期段階で行なうべきもっとも重要なことは、互いのパーソナルスペースの輪郭の確認であると考えます。これは相手が個人であろうと集団であろうと変わりありません。

 どこまで足を踏み入れてもいいのか探る。自他の言動に細心の注意を払いつつ、相手の思考をトレースする心積もりで、対話を重ねる。

 コミュニケーションの初期段階です。

 しかし、ひとはこれを、「顔色を窺う」、あるいは「空気を読む」と言います。

 空気を読むことがどうしても嫌なのであれば、コミュニケーション全般を完全に放棄し一人で過ごすことを選択するべきでしょう。誰ともかかわらなければ八方丸く収まります。

 とはいえ、私も空気の読めない人だと思われるのも面倒だと思うたちなので、リアルでは「空気を読みたくない」と言う口で「ぼっちは嫌だ」とも言います。

 私も、どこにでもいる普通の、今時の若者です。


   ―― NONE

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る