ゼンマイとオルゴール

Taka1123

第1話

「ねえ?本当にいいの?」

彼はコーヒーをすすりながら問いかける。

僕は問いかけに小さく頷いた。

「なあ?5年だっけか?俺達が出会ってからさ?まあ、あれだ…色々有り難うだけどさ…これで最後かと思うと寂しくは思うよ。出来損ないの悪魔と5年過ごすとは思わなかったけどさ。」

「出来損ない…そうだね…通の寿命を半分も取れなかったしね。あーあ上司に怒られちゃうよ」

僕は少し涙ぐみながら彼から小さな【オルゴール】を受け取った。このゼンマイを回してからが勝負なんだよなあ…出来るだろうか?いや…やらなければ…この5年が【無意味】になってしまう。

そして…僕は…オルゴールのネジを…キリキリと回した…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ゼンマイとオルゴール Taka1123 @Taka1123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る