第十一話、走って逃げてかもよ?Bダッシュ作戦
勝虎が目を覚ましたのは翌日の昼ぐらいであった。近くで見守っていた安田がいたのである。勝虎は状況を聞いたところ、お前のおかげで大丈夫だと安田が言ったのである。勝虎はそうかと言って横に寝なおしたのである。だが、勝虎は一つ気になっていたことがったのである。それはあの時、聖龍を撃った者は誰かと言うことである。勝虎は意識がもうろうとしていたが間違いなく現代の銃の音に違いないと確信していた。また安田の方もある程度は理解していたみたいであり勝虎にあの時の状況を説明したのである。そしてただ唯一残されていた旗も持ってきたのである。それを見た勝虎はまた謎が深まってしまったのである。
もし、残っていた旗が日の丸やほかの国の旗なら理解ができるが古代中国の三国志に登場する蜀の旗では意味が分からなかったのである。勝虎は一体何の関係があるか考えたが結局のところ思いつかなったのである。
しばらくして勝虎はアレナたちの様子を見に行ったのである。勝虎が見た光景は大変仲がいい家族の日常が繰り広げていた。それを見た勝虎は頑張ったかいがあったなと思いつつ立ち去ろうとしたがそれに気が付いたリーフが止めるのであった。リーフが止めたのには理由があった。それは勝虎にお礼を言いたいためであったが意外なことに勝虎はリーフやシーナよりも行動を移していたのである。それは二人に対する謝罪であった。
「リーフにシーナさん、あの時は本当にごめんなさい。あの時の俺ではあれが最善だと行動をしたつもりだ。それは今でも思っているがそれでも二人を助けられずにしまいには殺してしまったことを謝っても許されることではないことはわかっているが・・・・・ごめんなさい。」
勝虎は土下座をしながら言ったのであった。それを見たリーフにシーナはもうそんなことはいいと言ったのである。それはリーフにシーナも昔から感じていたからであったためである。二人は薄々わかっていた。あの時の勝虎にどれだけの苦労させて心に深い傷を負わせったことを未だに後悔していたのである。むしろ謝りたいのは二人の方であったがお互いに謝りだしてそれを見ていたアレナがはいもういいでしょうと言って終わらせたのである。それからは軽く話をして勝虎はアレナに対して後悔しないようにするだぞと言ってその場を後にするのであった。
それからは勝虎はまた温泉に向かうのであった。それは美人のエルフが待っているであろう混浴するために向かったがそうしたらなんと定休日でお休みであった。その時に勝虎の心境は・・・畜生--と心からの叫びを出すだけであった。
夕方、また族長の家でお世話になることになった。この里には宿屋がないために泊まるところがなく族長の家ぐらいだけであった。そして何気なく話していたら族長がそろそろですなと言ったのである。勝虎も最後にあいさつしに行くかと思いリーフたちのところに向かった。
リーフたちは景色がいい丘で最後の時間を過ごしていたのである。そこに勝虎が到着したのである。勝虎は申し訳なさそうにしていたがリーフにシーナの方も話があったためにちょうど良かったと言ったのである。シーナが
「勝虎さん、本当にありがとうございました。あなたがいなければこんな日は一生来なかったでしょう。本当に感謝しています。ですが最後にお願いがあるのです・・・・どうか娘をお願いできませんでしょうか。」
勝虎は自分たちが間もなく消えるから最後に娘を守ってくれる人は俺ぐらいだけなのかと思ったが自分は二人を殺したことを思い出してこれで罪を償ってもらえないであろうかと無言で言っているように聞こえたのである。そのため勝虎はわかったアレナは俺が守って見せると言ったのである。その瞬間、二人が消えだしたのであった。それを見た勝虎はそれではさらばだと言って立ち去ったのである。
その後、シーナがその人、私が言った意味が分かっているのかしらと夫であるリーフに訊ねたところリーフは一人の男として言わせてもらうと絶対に分かっていないと思うと言うのであった。その後、二人はアレナに見守れながら消えていったのであった。
それから数日後の夜に突如、ある意味聖龍との戦い以上が起きるのである。それは起きる一時間前に族長が勝虎に話があると言って呼んだのである。それはエルフのことであった。あんまり知られていない大切なことである。
それを聞いた勝虎はそ、それは大変ですねと言うしかなかった。そんなことしか言えない理由は・・・エルフの繁殖と言うか発情期がありもし魂から相性がいい相手なおかつかなりの好感度と強い者を見つけるといろんな意味で相手を襲い始めると言うのである。だが、夜だけであるが厄介のは本人はあんまり覚えっていないことである。しかもその時の性欲はサンキュパスが顔負けするほどだと言ったのである。勝虎はそんな話を知りたくなかったと思いながらもなぜこの話をしたのかと尋ねたところ・・・・実はあるエルフが完璧に勝虎を標的になると言うことである。
勝虎はそんなまさかどこかのアニメじゃないだからそんなことはあり得ないと思いつつもなんか嫌な予感がすると予感しながら苦笑いをしながら返していた時に突如、後ろからこの世のものではない者の気配を感じたのである。正直、まだゾンビや幽霊がマシになるレベルの怖さであったが勇気を持って恐る恐る後ろにふりかえてみると後ろには
「勝虎様、一緒に子作りしましょうよ~♥」
と普段、青緑目から真っ赤の目になりながら明らかにやばい感じを出していたアレナがいたのであった。勝虎は・・・・あるとてつもない閃きを出したのである。普通の人ならエルフの魅力で虜となりそのまま危ない展開になるが魔王・勝虎はちがったのであるそれは意外・・・
「急いで走って逃げるかもよBダッシューー!!」
勝虎はかつてないほどのスピードを出して逃げ出したのである。だが、アレナはその速さについて行けるほどの速さで追いかけてきたのである。勝虎はそんなに強かったらほかのところでも活用してくれと思いながら逃げるのであった。そして夜が明けるまで命(童貞歴=実年齢)がけの鬼ごっこが始まったのである。勝虎はもう魔王のプライドなどもすべて捨てながら(内容、土下座を連発、泣きまくる、いろんなネタ動画のマネをやりながら)も逃げ延びたのであった。
まさしく聖龍戦の方がましだと思えるほどの戦いはなんとか勝虎が勝利(童貞を守り通した)することに成功した。そしてアレナも疲れ切ってそのまま倒れてしまった。それを見た勝虎はアレナを姫様抱っこしながら里に帰りながら勝虎も一息ついてからアレナは本当に自分のことが好きなのかと思ったのである。もし、本能だけであったならそれは理性のアレナに申し訳ないと思ったからである。だから勝虎は昼間のうちに本当のことを聞こうと思いながらもあの時の言葉を思い出していたのである。
「娘をお願いします。」
勝虎はこのことだったのかと思ったのである。そして勝虎はアレナを妻にする覚悟を決めるのであった。あの二人のためにもアレナは見捨てられない。あの二人の最期の願いでもあるから・・・・・それに勝虎はアレナが理想で好みの女性であったのであるためむしろうれしさのほうが大きかったのである。でもこのいろんな意味で大切なことは二人の同意が必要だよなそれは心を持っている者としてと思いながら里に帰るのであった。里に帰ると安田はどうでしたか、昨夜はお楽しみになれましたかと言ってきたが勝虎は盛大に大きな声で
「まだ童貞歴=実年齢だーー。」
絶対に黒歴史になることを勝虎は堂々と言うのであった。
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